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夢の中で目覚めましたが、これは夢?  作者:
第一章 夢からの目覚め
8/35

8魔法

「あ、ああ。それで、今日は商談でも?」

「スウに会いに来たのが本命だな」

「わーう」


 流石、シウキアードさん。私もまたお会いできて嬉しいです。ところで、商談とは?


「気になっているかと思ってな」

「お?」

「中央のから借りてきたぞ、魔力測定の魔道具だ」

「あーい!!」


 待ってました。魔法、使いたいんです。折角魔法があるんです。今度こそ、使えるでしょう。ライ様は測定道具に影響が出てしまうということで、退出されました。また、後でー。


「・・・」

「まいったな」


 泣きそうです。泣きます。


「ひいっく」

「スウ様」

「りー」


 残念、無念。魔法は使えません。また、魔力無しですよ。えー。折角、ケリーに産んで貰ったのに!!うわーん。ケリーが抱き上げて慰めてくれます。


「悪かったな」

「んーん」


 ぐすん。いえ、善意で持って来て頂いたんですから。きっと、魔法が使えて喜ぶだろうと、わざわざ借りて下さったんでしょう。うう。この身体はどうなっているのやら。ちょっと、嫌な予感がしますよ・・・。


「なんでまた、俺を伝令にするんだかなー。スウ。今、北の赤い地域に住んでるって言えば分かるか?」

「・・・お」


 分かりたく無いですが、分かりました。前世と同じように私は特性を発揮していますか!折角、魔道具の発展を目指したり、魔法をばんばん使えたりすると思ったのに!!!


「中央のが推測したんだが、もしかしたらスウは産まれなおしたというよりも、夢から覚めただけだというんだ」

「スウ様に影響は?」


 私が何かを言うよりも先にケリーが素早く問いかける。


「無いだろうと。だが、以前と殆ど変わりない成長となるだろうってことらしい」

「う」


 それは残念ですが、まあ性格はそこまで変わっているようには思えないですし、身体も一緒だと思えばそんなに気にすることでは無さそうです。


「気にならないですか?」

「う」

「そうなのか?」

「う」


 平気、平気。さあ、ライ様を呼び戻して商談しましょう。

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