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夢の中で目覚めましたが、これは夢?  作者:
第二章 夢から覚めて成長
30/35

30楽しむ

「うーむ」

「何をお悩みですか?」

「ひとつに」


 おや?発音ができていませんか!?


「昨日、お話されていた施設をひとつにまとめるか、ばらばらにするかですか・・・」

「ライ様、そうだん」


 気が付いてくれたのか、ケリーも何も言わずにっこりしてくれています。意識しすぎても良くないですからね。自然に、短めに話すことを心掛けます。


「相談は朝食後に時間を頂いてまいります」

「よろしく」


「スウ。昨日の芸術系について相談があるとか?」


 あ、そうだった。芸術やるって言って、娯楽に走ってしまったー。まあ、楽しければいいか。


「たのし。ひとつ?」

「ん?」


 ライ様がケリーに疑問を投げかけます。


「芸術というよりも娯楽施設を大きく一つにまとめるか、点在させるか迷われています」

「ふむ。芸術はやらないのか?」

「まりょくなし、げいじゅつない」

「そうかもしれませんね。そもそも、魔力を放出するものを芸術としているのであれば、芸術を謳ってまでやることはないと」

「ああ。多くの人が気軽に楽しめる方がいいな」

「はい」

「賛成です!」

「トラ」


 いきなり、出ましたトマスラルさん。南の人を探さなくてよくなるかの瀬戸際ですからね。きっと、面倒なのでしょう。確かに、北ではちょっと肩身が狭いそうで、南出身であると隠している方が大半です。北には北の言い分があるとのことですよ。


「大きい施設を一つがいいんじゃないでしょうか?」

「確かに、魔力を制限する場所は点在するよりも集めた方がいいな。だが、トラの仕事は継続だ。話を聞いておきたい」

「・・・はい、畏まりました」


 トマスラルさんの意気消沈振りを少しも気にせず、ケリーが話を進めていきます。


「どちらに作りますか?」

「あー・・・。わりと新しい荒れ地がある」


 ケリーが眉だけで先を促します。トマスラルさんは若干、呆れています。


「ちょっと、自分の能力の再確認をしていてな。できてしまったんだ・・・」

「あれち?」

「分かりました。そちらに、調べに入ります。先輩」

「はいはーい! 行ってきます」


 トマスラルさんがケリーの一声で飛び出していきました。

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