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夢の中で目覚めましたが、これは夢?  作者:
第二章 夢から覚めて成長
28/35

28探そう

「誰か、南から来ていないだろうか?」

「探してみます」


 何事もなかったかのようにライ様とケリーの会話は続きます。


「スウ。北の者はあまり芸術性を重視していない者が多くてな。時間を貰えるか?」

「あい。きゃんぎゃえちょく」

「スウ様も案を考えて下さるそうです」


 ん?南の芸術で何か引っかかるような・・・。


「あにょね、ライ様とケリーはみにゃみのげじゅつちた?」

「いえ、私はありません。ライ様も南での観劇等は見聞きされていないと思います」


 ケリーの解説と回答に思わず頷くだけのライ様。ごめん。ライ様には難易度高かったー。でも「芸術を見たり聞いたりした?」って口を動かすのは凄く大変だったの。

 ケリーは聴こうとすると色々な音を拾い過ぎて、なかなか集中でき無いそうで、ライ様は人の多い所にはずっと出掛けられなかったと・・・。そうでしたね。私も一緒にそういったものに、行った記憶は無いのです。


「フロロウクも北から動くことは少ないから、トラを呼ぶか・・・」

「はーい。お呼びでしょうか? え? 南の?」


 ライ様が告げた途端、トマスラルさんが出現しましたよ。そして、記憶を探ってくれています。


「あちょね、わたちがみにゃみにいりゅとふちゅごうじゃっちゃ?」

「スウ様、そんなことは!」

「ああー! そうか! そうです、スウ様」


 思い出したのは分かるけど、今その言葉の選び方はまずいよ、トマスラルさん。


「トラ、何を思い出した」


 トマスラルさんがケリーに追い出される前に、ライ様が聞き出します。


「南の芸術は魔力を放出していたはずですよ。確か、南に行った際に説明聞いて、俺たち向きじゃないなーって思った記憶があるんです」

「ちょれ!」


 そう、それですよ。まさしく。


「南の芸術は放出型の魔法が使われているのか?」

「全部がそうではないんでしょうが、そうすると俺たちの魔道具とも宿の売りにもそぐわないですね」


 ライ様の言葉にトマスラルさんが同意する。


「うーみゅ。なちでやりゅ?」

「魔力放出なしの芸術ですか?」

「みにゃみとおにゃじちょとちなくてみょ」

「確かに、南と同じことをやる必要は無いですね。逆に、違った方が良さそうです」

「分かった。その方針で行こう! だが、トラは南の芸術ができる者を探しておいてくれ」


 ライ様の一声で決定です。ライ様大好き、トマスラルさんが珍しく渋っています。


「何故ですか?」

「言い掛りを付けられるのはごめんだからな」

「ああ。知っておけば、違う事も主張できると」

「そういうことだ」


 どうも、お世話をお掛けします。

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