22生
科学者はトーリ君がいますし、医者はイサ先輩です。先輩の所にも訪ねて行こうと思っていたので、手土産?ならぬ研究の持ち込みですね。
ライ様と帰ってきました。ライ様とはまだ話をするよりも、くっついて笑いあっている方が良さそうです。お互い話の通じなさにしょぼんとしちゃいますからね。あ、ケリーが出迎えてくれています。
「お帰りなさいませ」
「戻った」
「ケリー。あにょね」
早速、怒涛のように食べたい物の説明とそのための問題を話しきりました。
ライ様が悟りを開いたような顔というか、微笑みのまま顔を固めています。そんなに話し続けちゃいましたかね。
「畏まりました。明日にお二人の所へ向かわれるということでよろしいですか?」
「うにゅ。ちゅくるのは」
「そうですね。卵はお買いになったんですね。明日は生の卵の相談で、明後日から料理に移りますか?」
「どきょでうっちゃほうぎゃいいきゃな?」
「牧場まで買いに出掛けるのは少し距離がありますからね」
「おみゃーげ」
「化粧品等と同じようにお土産として売るのはいいですね。料理人の手配だけですみますし。売り子は商品が増えるだけですから対応できそうですね」
「ちょ!」
そうなの。流石、ケリー話が早い。ライ様、色々準備がいりますよ。よろしくお願いしますね。
「あちちゃはいちゃちぇんぱいきゃら」
「ええ。病院に連絡を入れておきます。午後に研究所ですね」
「あい」
あっという間に翌日で、今日はケリーと回ります。ライ様は残念ながらお仕事です。今日も振り返り振り返り、仕事に行かれました。
「ちぇんぱ」
先輩は、穏やかに微笑みを称えて待っていてくれました。おや、横に立っているのは・・・。
「元気そうだね」
「こんにちは」
「こんちゃ」
「妹のメマだよ。一緒に医者として働いているんだ」
「おいちゃちゃん!」
ケリーは一礼だけで裏方に徹する姿勢を見せています。
「スウさん、お兄ちゃんを存分に使って下さい」
「あい」
「二人とも働かせるのが好きだね。メマは戻るんだろう?」
「ええ。スウさん。今日はご挨拶だけで失礼します」
「あい」
「今日は何か用事があるって聞いたけど?」
「にゃまたみゃご」
「ん?」
先輩はにっこり笑顔で全く分からない風ですよ。ケリー!
「スウ様は生卵を食べたいそうです」
「それは、また・・・。力になれるかな?」
「小さな菌をどうにかすれば食べられるらしいというお話でしたが」
「菌。何処にいるかは?」
「殻に付いているそうです」
「中じゃなく?」
「はい。外側を綺麗にすれば問題ないと」
「そう。そうなんだ。調べてみるね。資料にして提出したらいい?」
「うみゅ」
先輩、話が早いですね。偉そうですみませんが、よろしくお願いします。




