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夢の中で目覚めましたが、これは夢?  作者:
第二章 夢から覚めて成長
16/35

16お休み

 ぎゅむっとなっています。

 今日はお仕事がお休みの日です。毎日、昼寝もして仕事もしているんだかしていないんだか。ちょっとした報告を聞くだけの仕事しかしていないので、心苦しいです。でも、二歳ですから。


「ライちゃま、おちゅかれ?」

「ああ。いや。でも、このままで」


 ライ様の懐にぎゅむっと抱きしめられています。反対にライ様はお仕事がある日は滅多に会えないぐらい忙しそうです。何とか毎日顔を見られるようにはしてくれていますが、ほんの少しです。

 以前はそこまでではなかったはずなので、仕事が忙しくなった要因があるはずなんですが・・・。


「どちて?」

「ん?」


 ライ様お眠?それとも問い掛けが伝わっていないのか、答えたくないのか。意図をくみ取ってくれる素晴らしく優秀なケリーは、ライ様に「二人きりの時間を持ちなさい」と声を掛けられトマスラルさんの元へ送り出されてしまいました。

 その際は空気が重かったです。


「おちごちょ、いちょがし」

「・・・スウだなー」


 ライ様からは独り言しか出てきません。


「みゅ!」

「鳴いたな。可愛いな」


 むむむ。これは鳴き声ではなく、抗議の声です!


「にゅー!!」

「お。活きが良い」


 会話ができないのなら、脱出を図りますよ。


「ライオネル様」

「ケリー!」

「うおっ。トマスラルはどうした?」


 私が悪戦苦闘していると最大の味方、ケリーが現れました。トマスラルさんは見当たりません。

 すぽんと私がライ様から抜けました。


「仕事が溜まっていると申しておりましたが」


 ライ様の顔が引きつっています。ケリーはあえて続きを言わなかったようですが、伝わったようです。


「そう・・・だな」

「スウ様とのお時間をこれ以上短くしたくなければ、どうぞ」

「分かった。戻る。トラにも・・・」

「なにか?」


 ケリーの形のいい眉の片方が凄い高さに持ち上がりました。


「いや、何でもない。行ってくる」

「いってりゃー」

「行ってらっしゃいませ」


 しょんぼりしながら仕事に向かったライ様を見送ると、ケリーに聞いてみました。


「おやちゅみじゃ?」

「お休みを取れるほど仕事が片付いていないのです」

「にゃんで?」

「スウ様がお休みの時に一緒に休んでいたからでございます」


 ん?それは、私が産まれるまで仕事を休んでいたってことかな?それはちょっと休み過ぎたね。でも、ちょっと嬉しいよ。悲しませたかった訳じゃないけど、私のことを思ってくれていたことと、大事だってことがとっても伝わってくるから。


「てちゅだう!」

「スウ様。ご立派です」


 ケリーには手伝うことを大絶賛された。

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