14赤ちゃん
翌日、挨拶もそこそこにぼつりと告げられました。
「・・・若返るのは究極の美容よね」
「おお。あかちゃつかう?」
怖い。チッタさん、最初から全開です。相変わらずですね。しかも、美しさに磨きがかかっています。でも、それは正解かも。産まれてからは老化するのみですからね。成長も何もかも、そうととれなくは無いですが・・・。
禁断の赤ちゃん関係の商品に手を伸ばしますか。母乳とか胎盤とか。どうかなー。
「え? 何かあるの?」
「スウ様は赤ちゃん関係の商品と」
「どんなの!?」
「にゅう。ち」
「乳や血ですか?」
ケリーが首を傾げています。伝わらないかなー。伝われー。
「うち、うみゃ」
「家畜の牛や馬」
「家畜の出産を見学させてもらうわ。でも、初乳は大事だって言うから、それのこと?」
近づいて来てる!チッタさん、頑張れ。牧場見学はいいと思います。
「ちょだけ、じぇんにゅ」
「初乳だけではなく、乳全般」
「今も、飲んでいるわよね?」
「ちと」
「人のですか」
「ふーん。そうね。牛や山羊のも栄養があるんだから、人もそうよね。なるほど。じゃあ、血もそう?」
「ちゅっちゃん、ち」
「出産の時の血ですか・・・。出ますが、それも食べると?」
ケリー、流れ的には仕方が無いけどそれは人はやらないなー。
「ないよ」
「内容」
「え? そうじゃないってことじゃなくて?」
「ないよぅ」
「内容の方ですね。血の成分のことでしょうか」
「ちょ!」
「当たりみたいね。出産の時に出る血液は、体を巡っているものとそんなに違うのかしら」
「わきゃーな」
「スウ様もそれはご存知ないそうです」
「ありがとう。調べてみるわ。形になったら持ってくるわ。他に何かあったら、連絡頂戴」
「う」
チッタさんは考えつつも、凄い速度で自分の施設に戻っていきました。これは暫くお会いしないでしょう。ほぼチッタさんの親族で構成されている保養所の美容施設は、こちらも研究と実験、実践が常に繰り返されています。効果がありそうな成分等が見つかると、全員がのめり込むので接客の方以外見かけなくなります。
北の美しさはこのようにして日々、磨かれています。




