無理心中願望
「大丈夫ですか。」
「うむ。ありがとう、少年。」
「ご褒美に願いを一つかなえてやろう。」
「はぁ・・・。少年って年じゃないけど、じゃとりあえず自分を含む全世界の人々を殺してくれ。」
「な~~~に!!それは待て、わたしは破壊神じゃがまぁ、待て。他に何かないか?チャンスをやろう。答えてみよ。」
「えっ!?ああ、わかった。えーと、じゃあ全て終わらせてくれ。」
「ふむ。全てとは?」
「人類誕生から滅亡まで全部だ。」
「そんなのできるか!!」
「いや、お前神様なんだろ。それくらいやって見せろよ。」
「わしは決めたぞ、おぬしとともにとりあえず観光したいぞ。」
「え、俺は嫌だけど・・。ってゆうか、日本だけでいいから滅ぼしてくれ。お願いいたします。」
「そうじゃの、一緒に観光してくれたら考えておこう。」
「(褒美は?)まぁ、いいや。わかった、旅行楽しむか。」
こうして、おれは不思議な破壊神と出会い、なぜか観光することになった。
「では行こう。まずどこに行くかのぅ。」
「じゃ、石垣島は?」
「ほぉ~、なるほど。おぬし意外と詳しいのう。」
「まぁね。」
「では、行くぞ。」
こうして俺達は石垣島に着いたのだ。
「ここが石垣島か・・・。」
「すごいのぉ。」
「ああ、すげぇ綺麗だ。」
「海も美しいし、空もきれいじゃ。それにこの暑さもいい感じじゃ。」
「そうだな。よし、次はどうする?」
「次はホテルにでも行ってみるかのぅ。」
「おう、いいぜ。」
そして、二人は高級ホテルに向かった。
「いや、まて。金も予約もしてないぞ。どうするんだ。」
「問題ない。わしに任せろ。」
そういうと、彼女はどこからともなく札束を取り出した。
「おぉ、さすがだな。で、いくらあるんだ?」
「ふむ、10億ほどかのぅ。」
「よく持てるな。でも予約してないから無理じゃねえの。」
「大丈夫じゃ。基本札束を頬ビンタし、わしの能力を以てしてなんとかなる。」
「そうか。じゃいくか。」
そういって、ホテルへ入っていった。
「いらっしゃいませ。本日は当ホテルをお選びいただき誠にありがとうございます。」
「うむ。部屋はあるのかのぅ。」
「お客様、ご予約は?」
「ふむ、特には。」
「大変申し訳ございませんが、ご予約なしでは・・・。」
「ふむ、仕方ない。秘技札束ビンタ。」
ペシペシ・・・・。と、二回ホテルの受付の人がこういった。
「はい、ご用意しております。こちらの部屋になります。」
「うむ、感謝するぞ。」
「いえ、では失礼いたします。」
そう言って、フロントマンは去っていった。
「もう、なんでもありだな。」
「わしには神としての力が宿っていると言ったであろう。」
「あぁ、確か言ってたな。そういえば。」
「そういえばではない。それより今日は疲れただろうから休むといい。明日は色々回るからのぅ。」
「ああ、わかったよ。」
破壊神ととある男は、バルコニーの席に座り、お茶をした。
「ふぅ~、疲れたわい。」
「ああ、結構歩いたしな。」
「しかし、本当に美しい景色じゃのぅ。」
「ああ、そうだな。」
「・・・。」
「・・・。」
気が付けば、夕日が沈んでいた。
「腹すいたのぅ。」
「ああ、そうだな。」
「なんか食べに行くか?」
「ああ、いいよ。」
「じゃ、いこうかのぅ。」
こうして、ホテルの夕食会場に向かったのであった。