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 未完成即興詩 『ああまたか』 改題、 炎狐の憤怒 -のこるかなしみ-

作者: くるいぎつね

※ お気持ちに障るかもしれない表現が含まれている恐れがありますので、その際はブラバくださいますようお願い申し上げますm(_ _)m

未完成即興詩 『ああまたか』 改題


炎狐の憤怒 -のこるかなしみ-



〈作者:くるいぎつね〉




ああまたか


またなのか



まるで氷菓の様を見るようだ




創作者の本分は創作にて行うべき


意見は書いたもので成せば良いだろう



叫びを圧し殺させたあげく


悪意の渦で追い落とすとは何事ぞ




当人同士ならいざ知らず


数に任せる暴力とは嘆かわしい



石持て人を追うかの如く


悪意に喰らわれる様を眺めるが如く



ここは楽園のはず


人の心わかる人の住む場所のはず




奪われたこと、その哀しみのため


人から奪うこと、その怒りに任せたこと


手を染めたこと、その出来事は



きっと終わりまで


心へと残るはず




筆の濁りは戻らぬはず


作品は、物語は淀みを迎えて


過去の澄んだ筆の冴えはどこかへと消えるだろう



書く喜びと描く楽しさと


失われた心のかわりに得たものは何か



追い落とす愉悦と濁りか


真と信ずる過ちに固執する硬化した正義か



それは本当に価値あるものか


正しからざる言の葉から生まれたもの


それに義は真実は見えるのか




ここは楽園にあらず


そう成り果てるのみ










我が古里は夢と掻き消え


ただの下らぬ霞へと成り下がる


淀んだ水のごときあの地からわたしわ去った


受けた傷で世から消える前に


悪意と拒絶で消えさせられる前に



つぐんだ口と過去の懐かしき記憶を携えて


綻びた胸の虚しき鳴く音を聞きながら





あの時の彼岸花の紅き哀しみと憤怒


あの全てを燃やし尽くすかの如き黒き赤


あの時の赤黒き憤怒


哀しみとともに思い出す















 -蛇足と言い訳-


三行目までは確かに自分の言葉でした。

四行目、五行目を書き出しているときには自分でない意識が割り込んできたようにも感じられる違和感がありました(苦笑)

拙作のキャラ、狐が珍しくも割り込んできたように思えたりしたのですね。


猫又と違って、勝手に割り込みたがるタイプではなくて、

台本を渡す感じで朗読してもらうような印象を受けているキャラなんです。


狐は何かしら語るときも、手を上げてから話し出すような印象がありますので、

猫又のように、文章を途中から乗っ取るようなことをするのは、本当に珍しいと感じています。



おそらく書きかけて止まっている、彼女の人格のルーツと考えている物語に踏み込むことと、

今回見聞きした出来事との相似形の印象を受けたかのような物語の骨子に、狐の人格の部分が響いたからだと、そう思ったりしております。





ひっそり住み暮らした村を救うために正体を明かすことになり、

その存在を悪とされて、村からも想い人からも追われたこと。

罪なきことに弁明の言葉を返さず黙って去ったこと。

今回の見聞きした出来事は、そうした狐のものとして考えていた過去の設定に対して、狐が何か思うところ、感じるところがあったのかもしれません。

秋のこの時期、彼岸花の咲く時期の頃の出来事と考えておりましたから、なおさらなのかもしれませんね。




なお、これに関して想いの核となった出来事は、こうした言葉と人物などで茶化して良いようなものではありませんから、

この文章は感想評価等を閉じさせていただきます。


それぞれが思うこと、想うことを、ご自分の文章へと込めれば良いと感じた、そんな気持ちとなる出来事でしたから。


そうした出来事には手を触れないことが一番であると、少なくとも自分はそう感じております。




なお、ここで言う氷菓とは、自分の好きな小説家、米澤穂信さんの氷菓です。

一応、付記させていただきます。



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