夢の話
なんで私が戦争が起こるなんて言えたのか、話したことがなかったと思う。
私は、確か小学五年の時からほとんどの夢が正夢になっていた。丁度キリスト教会に行き始めたことだ。
正夢になると言っても、本当に日常的なものだ。あ、この授業光景、夢で見たなとか、本当にそんな感じのもの。しかも本当に起こることは止まっている。まぁ、本当にそんな感じ。
私がその夢を見たのは中学二年の夏休みのことだった。さすがに日付は覚えていないが、八月中で父親が出ていく前だった。
その時の夢は、周囲が砂漠のようなところで、目の前に軍人さんが銃を持っている。私の後ろには、見ることが出来なかったけど私を捕まえている男の人がいることが分かった。なんで自衛隊じゃなくて軍人って言ったかって言うと、その人は金髪に青い瞳の、いかにも外国人って風貌だったから。
あぁ、私、ここで殺されるんだなって、この時思った。多分この軍人さんは私を助けに来たけど、間に合わないって。
この時、私はたぶんサウジアラビアとか、どこかそこら辺の国でおこることだろうと思っていた。少なくとも、アメリカとかアフリカじゃないってのは分かった。本当に直感的に、そう思ったのだ。それは私がどんなに遅くても二十五歳ぐらいまでにおこることも、薄々気付いていた(なんでどんなに遅くてもなのかというと、二十歳前後には起こるだろうと思っていたから。ちなみに私の今の年齢は二十一歳)。さすがに場所は外したが、ほとんど当たっていて自分でも驚いてる。
そしてこれは、コロナが発生した時に決まっていたんだろうって思う。コロナのことは知らなかったが、何かをきっかけに戦争っていうのは起こるものだから。
……まぁ、この話は忘れてくれても構わないよ。作り話だと思ってもいい。
ただ、私は真実を話しただけだから。