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プロローグ 黒炎の魔女

第1作目『全てを賭けるその時に物語は始まりの音を鳴らす』序盤ですが、執筆第2作目書かせていただきます。

書き貯めをしていないので1作目同様投稿スピード早くなくて申し訳ないです。

ぜひ楽しんでいってください。

 「こちらです!レジーナ様」

 松明の明かりを頼りに、薄暗い地下を私たちは駆け抜ける。

 (お願い間に合って!!)

 私たちは今、反王国グループに捕らわれたノエルを助けるために、教会にある地下を駆け抜けている。先頭を走り案内をしてくれているのは、この教会の司祭。ノエルは反王国グループの恐ろしい企ての生贄として、儀式のために捕らわれた。このことが発覚したのは今日の夕方。場所を突き止めたのが日が落ちる寸前。時間の猶予は少ない。間に合わないかもと不安になる心を、大丈夫だと何回も鼓舞する。


 「レジーナ様この先です。扉の向こうにやつらがいるはずなのですが、この扉は特別頑丈なのです。外からこじ開けるには時間が・・・」

 「ありがとう司祭様。ご安心ください。私にかかればこのような扉でも」

 そういい、私は魔法を発動させる

 

 ‐燃やせ燃やせ。我が前に立ちふさがる障害を。我はその先へと進む者也‐


 ゴウッっと炎の魔法が目の前の扉をその熱をもって溶かす。私の魔法は、国の中でも上から数えられるレベルに強い。しかし火属性しか使えないために序列はそれほど上ではない。


 溶けた扉の先にはノエルを浚ったやつらが迎撃しようと魔法を唱えていた。


 「どきなさいっ!」


 しかし、このような者たちに”詠唱”は不要。彼らの詠唱が終わる前に、命は取らないが燃やす。

 そして見えた先には…


 「そんな、ノエル!ノエル!!」


 ノエルの手足は引き裂かれ、彼の上には手のひら程の魔物が存在していた。


 「まさかあれは、ガラム。特殊指定の魔物です!」

 特殊指定とはその脅威を図ることのできない魔物につけられるランクである。

 しかし今の私にはどうでもいい情報


 「そう、間に合わなかったのね。ごめんなさいノエル。私が守るって言ったのに…」

 「レジーナ様!?何をするおつもりで!」

 

 ‐燃やしましょう。えぇ燃やしましょう‐


 ノエルが死んだ。そのことで私の心はプツリと糸が切れたかのように魔法を発動する。


 ‐憎きあの者たちを。大切な人奪う理不尽を。呪いましょう。えぇ呪いましょう‐


 レジーナの周りに浮かび上がる炎球。しかしそれは赤くはなく深い青に染まっていた。まるでレジーナの悲しみを表すように。

 青い炎球は、その色を黒く染めている。レジーナのこの世界を呪う心によって


 ‐壊しましょう。えぇ壊しましょう。大切な人を奪うこの世界を‐


 彼女の周りを飛び交う黒い炎球は周りにいた者たちを飲み込む。味方だった司祭をも巻き込んで


 ‐滅ぼしましょう。えぇ滅ぼしましょう‐


 彼女の目に光はなく、ただ絶望をまき散らす。

 彼女以外が灰となったその部屋で、炎は彼女の周りを包み込む。やがてその炎は天井を焼き、天井を崩していく。彼女には黒い炎の羽が生え、地上へと飛び立つ。

 辺りを一夜にして灰塵とかした彼女はそれでも止まらない。

 絶望の炎をまとい、世界に恐怖を呼ぶ。かの地の国は3日ともたず滅びその隣国は7日で滅びた。

 その脅威が様々な国へと流れたことにより各国の精鋭が呼び集められ、彼女を滅ぼした。


 こうして、『黒炎の魔女レジーナ』は世界に恐怖をもたらした。


 その原因を突き止めた結果。各国の王侯貴族はこのような悲劇を起こさぬよう。国を領地を正しく治めることとなる。

誤字脱字等ありましたら教えてください。


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