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何もかも完璧に生まれた二人は許婚。  作者: レオナルド・ダック
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ゴブリンと貴族の女のイジメ。

ゴブリン達にはもうわかっていたのだろう。

レナが必死に放つファイヤすら楽しそうに避けている。


「もういい、もういいや…。」

レナの心が折れた。


ゴブリン達は一斉にレナに襲いかかり服を破く。


その頃フレズは馬で湖に向かっていた。

「やばいな、日が落ちる。」

夜になるとモンスター達の活動が活発になるのだ。


その時、湖の方から無数の火が見えた。


あれはレナの火の魔法だ。

やばいなもう闘っている。


フレズがレナの元へたどり着いたのは、正にレナがゴブリンにやられる瞬間だった。


「光を。」

俺は魔法で光を放ちモンスター達の目をくらませる。


その瞬間オークを切り捨てレナに駆け寄り結界を張った。


俺はレナに回復魔法をかけながら話しかける。


「レナ大丈夫か?」

「なんで来たのよ。」


「ヤケになるな。

婚約出来なくても、俺がもらってやるって言っただろ。」


「バカじゃないの。」

「バカじゃないよ、俺は本気だ。」


「もういいからさっさとこの状況を切り抜ける作戦を命令して隊長。」


「さっきオークを倒したから、ゴブリン達だけなら結界が少しだけだがもつ。

結界が破られたら、次の結界を張るまでゴブリンを倒しながら時間を稼いでくれ。

朝にはリズベル達が助けにくる。

粘るぞ。」

「朝までか、最悪ね。」

「仕方ないだろ。」


俺は結界を維持しながらレナに補助魔法をかける。

補助魔法を何種類かかけた所で結界が壊れレナが飛び出していく。


さっきまでの心が折れたレナを見ていたゴブリン達は油断していた。

補助魔法で動きが強化されているのも効いた。


いろんな要因が重なり、ゴブリン達は急にレナが強くなった錯覚に囚われたのだろう。


レナが二匹のゴブリンをしとめた所で、俺は再び結界を張った。


ゴブリンの仲間が駆けつけてまた数が増える。


俺達は何度も繰り返した。

朝まで俺の魔力とレナの体力がもつわけがなかったが、チャンスが訪れた。

狼系のモンスターの群れが現れたのだ。


俺達は狼達をゴブリンに押し付け逃げた。

必死に走り湖手前の街道沿いまで逃げ切った所で再び結界を張って休む。


「ねえ、私裸なんだけど。」

「ああ、すまん。」

俺は上着をレナに渡した。


「ねえ、何で出会いの儀に来なかったの?」

「だから前に言っただろ。

レナの裸見たりケンカに巻き込んだり色々しちゃったから、俺は婚約しないでレナが結婚出来るか確認してから結婚するって。」


「そう…。

私すごい綺麗なドレス着てたのよ。」

「そうらしいな。

レナの事すっぽかした奴は許さない。

見つけたら俺が一発ぶっ飛ばしてやる。」


「はあ…、もういいわ。

フレズが私をすっぽかした奴を殴るの楽しみにしとくわ。」

「おう、任せとけ。」


レナは心の中で思う。


バカなフレズ。

出会いの儀をすっぽかしたのはフレズ一人しか居なくて、すっぽかされたのも私一人しか居ないのに…。


バチが当たったのかな?

私が勝手にお父様の部屋に忍び混んで婚約の相手見ちゃったから。


7才からずっとこの日を楽しみにしてたのに。


レナはそのまま眠ってしまった。

色々疲れたんだろう。



「おーい、大丈夫かー。」

少し経つとリズベル達が来てくれた。


朝日が昇って安全になってから来るようにと伝えてもらったはずなのに、俺は良い仲間達を持った。


「お二人の先行隊と小隊の夜営訓練で届出しておきましたから安心して下さい。」

本当に良い仲間達を持った。


無事帰還して月曜日の朝、俺は学校へ向かった。


すると何やらAクラスが騒がしかった。

レナはまだ来ていないがレナの机には、ビッチだの、ヤリマンだの、行き遅れだの、Aクラスの恥さっさとくたばれだの悪口が彫られていた。


俺は急いで教師を呼び机を片付けてもらい、下駄箱に向かう。


遅かった。


そこにはボロボロになった上履きと大量の悪口の手紙の前で立ち尽くすレナの姿があった。


俺は無言でレナの手と上履きを取り、流しに連れて行き上履きを洗ってあげる。


「レナはかわいいし、優秀だからみんな嫉妬してるんだ。気にするな。」


その日レナは教室には向かわずに帰っていった。


Aクラスの生徒には一応教師が注意した様だが効果はないだろう。


俺は放課後専門科のローニャの元へ向かっていた。

ポケットには悪口が書いてある手紙が入っている。

そう俺はローニャに犯人探しを頼もうとしていた。


コンコン、ドアをノックして研究室に入る。


「失礼します、フレズベルクと申します。

研究生のローニャ先輩はいらっしゃいますか?」


しばらくして白衣姿のローニャが出てきた。

「どうしたの?」

おっとりした性格だがローニャはとても優秀な生徒だった。

こうして白衣を着ていると知的に見えるから不思議だ、実際優秀なのだが。


「実は残存魔力から誰の仕業か調べてもらいたいのですが…。」

俺はローニャに手紙を渡した。


中を見たローニャは言う。

「あー、これは色々大変だね。」


ローニャは手紙に液体を垂らしたり、手紙の端を機械に入れて検査して再び話し出した。


「直接魔法を使った訳じゃないから、

手が触れたであろう所から相手の魔力を探るのは難しいよ。

紙やインクも警戒されてて何にも情報は使えないわ。

貴族の女子のイジメの基本ね。」


「難しいという事は出来るのか?」


「うーん、私が好きに使える薬品や機械じゃ無理ね。それこそ教授か軍にお願いしないと。」


土曜日と日曜日は更新ありません。

また月曜日からよろしくお願いします。

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