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何もかも完璧に生まれた二人は許婚。  作者: レオナルド・ダック
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レナの本気!

作戦会議が開かれた。


内容はもちろん領主の息子の救出と敵の重鎮の抹殺だ。


レナと愛の怒兵の代表数名と敵兵の代表数名が参加している。


敵の重鎮に気付かれない様にこうしている間にも愛の怒兵と敵兵による演技の小競り合いは続けている。


「気に要らないわね。」


レナははっきりと口に出してそう言った。


「息子が誘拐されたのもあなた達の失敗だし、息子が誘拐されたからって脅迫に屈して国王や領民に牙を剥いていい訳じゃない。


そして領主が悪い事をしていると知っているのにそれに加担しているあなた達も同罪よ。」


レナは脅迫には屈しない。

レナはそういう強い精神を持っていた。


実はレナは今回の事を知っていたのだ。

知っていた上でどうするのかを見極め様としていた。


それに東の貴族達の変わった戦闘スタイルを経験したいというのもあった。


レナはこの話し合いの場で領主側の人間がどう動くか見たいのだ。


領主の部下達は頭を抱える。


もともと自分達の中でも、領主息子救出作戦を言い出す者も居たのだ。


しかしながら、流されて流されて結局は王の出兵を待ち助けて貰おうという消極的な結論に至っていたのだ。


そこに話を聞きつけた領主が駆けつけた。


兵士の代表と話して意見をまとめる。


領主はレナの前に立ち

「息子を助けて下さい。」

と頭を下げた。


「断る!

陛下を裏切って、民を傷付けて、自分達は逃げて安全策ばかり取る。

虫が良すぎると思わぬのか?」


レナは厳しく領主を責め立てる。


「父上私に行かせてくだされ。」


そう言ったのは領主の娘じゃじゃ子だった。


じゃじゃ子は名前の通りお転婆で明るい前向きな性格で勉学も武芸も優秀だった。


もともと息子救出作戦を言っていたのもじゃじゃ子の部隊だ。


「いやしかし…。」

息子の身を案じているのか領主の顔は暗い。


レナはそんな領主に見切りをつけて発言した。


「この地は王家に対する反逆の罪で半分が王家に召し取られ、半分は私の物となった。

それでもこの地の為に、元領主の為に我こそは重鎮討伐及び領主息子救出作戦に参加すると言うものは明日砦手前1キロに集結せよと伝えよ。

作戦は以上だ。」


そう言うとレナはさっさと戦線に戻り、先程までとは違い大魔術を使いさっさと戦線を前に進めた。


レナが大魔術を使い出した事により戦線は1.5キロ程一気に進んだ。


夜戦闘が落ちついた所でレナはじゃじゃ子を訪ねた。


じゃじゃ子はレナの突然の訪問に驚いてはね起きる。


「兵士達の反応はどうだった?」


「はい、半数は作戦に参加する模様です。

残りの兵士達もこうなったら破れかぶれだと作戦に参加する者が多そうです。」


「そうか、それは良かったわ。

では行きましょう。」


そう言うレナはさっさと歩き出した。


「えっ何処へですか?」


「あなたの弟の所へよ。

室内での戦闘を見越して得物は短めのにしてね。」


じゃじゃ子は半信半疑ながらレナの後をついていった。


「確かここら辺なはずなんだけど…。」


レナは大きな岩を何個か適当に蹴飛ばしていく。


どん!どん!どん!ドゴ!


「あっこの岩ね。」

そう言うとレナはその岩を動かして隠し通路を見つけた。


「こんな所に!」

じゃじゃ子は驚いた。


そこは領主の娘である自分も知らなかったのである。


「あなたの父上が救出作戦をさせない様に黙っていたのか、それとも重鎮が勝手に掘っていたのかはわからないわ。」


レナは隠し通路を歩きながらじゃじゃ子に説明する。


「優しいだけじゃ領主は務まらないし、こんな隠し通路を勝手に掘られる様ならどっちにしてもあなたの父上は終わりね。」


じゃじゃ子はレナの厳しい言葉を聞きながら、まだ10才の自分より若い天才少女を恐れながらも尊敬しはじめていた。


「でもあなたの父上が領主をクビになったのに、多くの兵士達が作戦に参加すると言ったのは素晴らしい事よ。」


レナは歩きながらじゃじゃ子の父上の領主として良い所と悪い所を説明した。


じゃじゃ子は黙ってレナの発言を聞いていた。


領主として国を守るという強い意志が父になかった事をひしひしと感じていた。


レナはじゃじゃ子に言う。


「今回の作戦が成功したら報酬としてあなたの父上にあなたを私に差し出してもらいます。

あなたには私の部下になってこの国を半分納めてもらいます。

では行きますよ。」


「えっ?」


レナはそう言うとじゃじゃ子の返事を待たずに扉を蹴飛ばして走り出した。


じゃじゃ子は慌ててついて行く。


「弟さんとの合流が最優先よ。

もたもたしてると殺されちゃうから何も考えず、目の前の敵だけを斬って走ってちょうだい。」


レナは喋りながら敵を斬り捨て魔術を放ち暴れたい放題する。


レナが殆どの敵を倒すのでじゃじゃ子はほとんど走っているだけだったがそれでもついて行くのに必死だった。


ーーー

砦の塔の最上階の牢屋で騒ぎが下から聞こえてくるのを聞いた領主の息子は死を覚悟した。


思えば誰が考えてもこれが正解なのだ。

むしろ今までなぜ自分が生きていたのかすらわからない。


敵兵が牢屋に向かって駆け上がってくる。


「おい!領主の弟を殺せ!

奴ら裏切りやがった。」


その瞬間牢屋の兵士達の首が落ちる。


「あらあら陛下を裏切った裏切り者が何を言っているの?」


レナの顔は暗い。


それ以上は何も言わずにレナはその兵士を斬り殺した。


そして魔術で牢とその後ろの壁をぶち破る。


「レナ隊長!

階段が敵兵に塞がれました。」


じゃじゃ子はレナにそう報告する。


「ええ大丈夫よ。

夜空の散歩と行きましょう。」


そう言うとレナは領主の弟とじゃじゃ子を鞭で縛り自分と繋げて高い高い塔から飛び降りた。


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