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何もかも完璧に生まれた二人は許婚。  作者: レオナルド・ダック
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大将レナvs???

東に向かったレナはめちゃくちゃ苦戦していた。


「うわああーーー、キャーーー、ウソーーー。」


戦場にレナの間抜けな悲鳴が響き渡る。


別に敵兵が強くて倒せない訳ではないのだ。


敵兵の面妖で予想不可能な不思議な動きがレナを梃摺らせていた。


レナの前にまた一人の敵兵が躍り出る。

「火を………。」


レナは冷静に敵の行動を観察して水の魔術を発動させる。


天才のレナは魔術発動に呪文の短略化が出来る上に魔力の扱いもうまく発動が早いのだ。


そのため相手の魔術属性を判断してからでもレナの方が先に撃てるのだ。


レナは対人魔術戦では負けなしだと言っても過言ではない。


言うなれば魔術の後出しジャンケンが出来るのだ。


「火を………、大気と反応しカミナリを起こせ!」


敵兵は詠唱の途中で呪文を変えた。


ビリビリビリビリビリビリ!


「あああーーー、痛い痛い痛い痛い痛い!」

レナはまた悲鳴をあげる。


途中まで火の詠唱をしていた敵兵は途中で呪文を変えて雷を起こしたのだ。


通常そんなふざけた事は出来ないしやっても意味がない。


途中まで火の魔術専用に練られた魔力に無理矢理に雷を乗せるため威力が低くなってしまうのだ。


レナは敵兵の呪文詠唱だけでなく敵兵の魔力変換や魔力コントロールも見て敵兵の属性を判断している。


口で別の呪文を言いながら魔力変換と魔力コントロールを最初から別の属性でしているなら威力も出るし、新人の魔術士くらいなら騙せるかもしれない。


しかしレナにはそんな事は通用しないのだ。


その結果威力の低い意味のない魔術がレナに命中し、戦場にレナの間抜けな悲鳴が響き渡る事になったのだ。


敵兵の複雑な動きは魔術だけではなかった。


剣を抜くとそこには刃ではなくムチがついていたり、ランスの先から火が出たりとありとあらゆる変な動き・魔術・武器・連携を使ってレナを苦しめた。


堪らずフレズベルク愛の怒兵がレナに声をかける。


「レナ様落ち着いて…。」


「うるさいわね!

私は落ち着いてるわよ。」


レナは落ち着くどころか究極にイラついていた。


そんなレナを見てフレズベルク愛の怒兵達は困っていた。


実は彼等には独自に調査した敵の情報があるのだ。


困っていたのはフレズベルク愛の怒兵達だけではなかった。


それは敵兵達である。


東の兵達は勤勉で真面目な人が多く自分達の領主を慕っていた。


実は東の兵達は自分達の領主の子供を人質にして命令をする反国王派の重鎮だけを倒してほしいのだ。


それがフレズベルク愛の怒兵達が知っている情報でもあった。


サニーが現場に来てくれたのなら敵の重鎮だけを暗殺するだろうからそれが良かった。


リザベルでもしっかりと調べて倒すべきなのは重鎮だけと判断しただろう。


ローニャなら兵士達を眠らせて重鎮だけを殺してくれただろう。


東の領主や領主の兵達の希望は破れ、よりによって一番来てほしくなかったレナが来てしまったのだ。


戦場には相変わらずレナのアホな叫び声とフレズベルク愛の怒兵達と敵兵達のため息が聞こえていた。


「はっーはっはっは。

我は最強のムチ使いよ。

レナとやらムチで勝負しないか?」


「あー、3キロ先の山の砦に居る重鎮様に報告しなければー。」


「そういえば領主様のお子さんはどこに居るのだろー。」


敵兵達のわざとらしいセリフがむなしく響く。


敵兵達はなんとか命の安全なレナの特製ムチでやられるか、重鎮の暗殺、もしくは領主様のお子さんの救出にレナに向かってほしいのだ。



とうとう敵兵達とフレズベルク愛の怒兵達の言い争いもはじまってしまった。


「お前のとこのバカ大将なんとかしろよ!」


「フレズベルク様はバカじゃないぞ。

レナ様は東側の責任者なだけで俺達の大将なわけじゃない。

お前達もさっさとレナ様に伝えろよ。」


「我々は領主様のお子さんが人質に取られているのだぞ!

これ以上迂闊に行動出来るか。

お前達こそなんとかしろよ。」


「我々はフレズベルク様にレナ様の成長を見守る様に指示されているのだ。

勝手なまねはできん。」


レナの周り以外はこんなしょうもない争いが発生していた。


「面妖な魔術に武器に動き…。

何かおかしいわ…。」


レナはより慎重に行動していく。


レナが慎重に行動すれば行動する程戦場はため息で溢れた。


敵兵もフレズベルク愛の怒兵も、むしろ暴れてムチを振り回すか、重鎮の元へ特攻してほしいのだ。


別にレナが策略や戦術が苦手な訳ではなかった。


むしろうまいのだ。


そのため敵兵はわざと負ける事も難しかった。


死なない様に負けて捕らえられたい。

それが非常に難しいのだ。


そこに首都での戦闘の第1便が届いた。


フレズベルク愛の怒兵が前日夜に動いたため、早く情報が伝わったのだ。


「ラインズ王子がフレズベルク様オススメの剣で大活躍!

敵将だけを討伐して街や人々の被害は最小限。」


レナはその報せに嫉妬する。


「くそー、ラインズ王子のやつ。

フレズベルク様オススメの剣だと!

こうなったらフレズベルク様オススメのムチで敵大将だけを倒してやるわ!」


第1便のおかげで戦場に良い流れが生まれた。


「フレズベルク様愛の怒兵達。

何か情報はないの?」


やっとレナ様が聞いてきた事に愛の怒兵達も敵兵達も安堵する。


「はっ!レナ様に報告します。

実は領主様のお子さんが反国王派の重鎮に捕らえられて無理やり命令をされているとの情報がございます。

それと敵大将の重鎮は3キロ先の山の砦に居る様です。」


愛の怒兵は嬉しそうにそうレナに報告したのだった。


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