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何もかも完璧に生まれた二人は許婚。  作者: レオナルド・ダック
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サニーの戦い

もう少し同じ手で進みたいが…。


サニーはもともとスピードを重視する戦闘スタイルなので、防御力は重視しておらずそんなに厚着していない。


こんな所でストリップするわけにもいかないのだ。


とはいえこのまま何も出来ないのもな。


サニーはシャツを脱ぎ木に隠れているフレズベルク愛の怒兵に声をかける。


「枝を切ってこっちに投げてくれ。」


愛の怒兵が枝を切ってサニーに投げた時だった。


高速遠距離攻撃が枝を撃ち抜く。


「仕方ない、何本か切って投げてくれ。」


今度は愛の怒兵が枝を3本切って投げる。

すると二本は撃ち抜かれたが、一本はサニーのもとに届いた。


これだ!


サニーは枝にシャツをかけて岩陰から出して振る。


何発かの高速遠距離攻撃がシャツを撃ち抜く。


敵が枝につけたシャツだと気づいたのであろうか攻撃が止んだ瞬間にサニーは飛び出し、前方の大きな岩陰に走り込んだ。


こういうのが一番ウザイんだよね。

サニーは笑顔を見せるほどの余裕が出来ていた。


「お前達もやり方はわかったね!

枝に服をかけて攻撃ミスを誘って移動するよ。」


サニーはさらに大きな岩陰を指定して部隊を分けて配置する。


三つの大きな岩陰に部隊を分けた所で新たな指示を出す。


「さあ飯にするよ。

本格的な戦闘の前だ。

火を使っていいから豪華にいこう。

たまに服をつけたシャツを振るの忘れんじゃないよ。」


たまに服付きの枝が振られ、岩陰から炊事の煙が上がる。


敵兵から見ればたまったものではなかった。


自分達は緊張状態で構えているのに、相手は火を使って飯を食べているのである。


サニーは部隊の英気を養いながら敵の集中が切れるのを待った。


サニーの索敵魔導に敵兵がかかる。


「弓兵達、右手側3左手側3中央2だ。

いけるね?」


サニーが支持するとご飯を食べていた兵士の一部が弓を構える。


ヒューンヒューン、バサバサ…。


無防備に近づいてきた敵兵を正確に撃ち抜く。


「良くやった、飯に戻ってくれ。」


敵兵から見ると厳しい時間が続いた。


シャツをつけた枝が振られ、油断すると接近される。

こちらから接近すれば弓で射られる。

しかも相手は寒い戦場で火を焚いてゆっくり食事しているのだ。


サニーは思う。


なるほど。

こういう場合は自分がされて嫌な行動をとればいいのか。


「もう少し近づいたら弓兵を中心に撃ち合いだ。

前衛もいけそうなら突っ込むよ。」


こちらの攻撃も届く距離に入り、遠距離攻撃の撃ち合いがはじまる。


サニーは突撃のタイミングを計り戦場を魔導で観察する。


「サニー隊長、敵右端の使い手が止まりません!」


左と中央は弓兵が有利に立ち回っていたが、右は苦戦していた。


フレズベルク愛の怒兵が言う様にかなりの使い手がいたのだ。


「無視して良いよ。

左から行こう。」


サニーは突撃の命令を出し左側を制圧する。

そしてすぐさま中央も制圧した。


制圧した中央からも右側に弓を放ち敵の優秀な使い手を倒す。


「さて詰めといきましょうか。」


ーーー

敵貴族の屋敷では戦闘中であるにもかかわらずパーティが開かれていた。


「いくら国王の軍でもうちの防衛ラインは抜けぬわ、はっはっはー。」


敵貴族達は自分達の勝利を信じ大盛り上がりだ。


そこへ一人の露出度の高い美少女が現れる。


「ご無沙汰しておりましてすいません。

確かに中々の防衛網でしたわ。

お陰で服も穴だらけになってしまいましたわ。」


サニーは驚く敵貴族達を真っ直ぐに見て笑顔で微笑んだ。


「貴様は王族派の娘!

確かサニーと申したな。

どうしてここに!」


「これはこれはご挨拶が遅れまして。

フレズベルク大隊サニー部隊隊長サニーでございます。

要件はお分かりですね?」


敵貴族達は絶望的な空気に包まれる。


「フレズベルク大隊サニー部隊だと…。

まさか、国王の部隊ですらないのか?」


「ええ、今回の戦闘に王様の部隊は参加しておりません。

フレズベルク大隊が東西南北中央と5つに分かれて同時進行しておりますわ。」


パリン!バタン!ドーン!ザシュッ!


服毒、魔法、ナイフ…。

敵貴族の理解の早い者達は次々と自分の手でこの世から去っていく。


「おっおい、待てっ待ってくれ。」


「諦めが悪いですわね。

見苦しいですわ。

周りの方々を見習ってくださいまし。」


「こっちにつけば領地を半分やる。

検索魔導を強化する装置や、高速遠距離攻撃の技術もやるぞ。」


「既に半分は私の領地でございますわ。

ラインズ様が約束してくださいました。

それに装置や攻撃技術も…。」


そう言うとサニーはテーブルに置いてあるナッツに手を伸ばして、魔導でナッツを撃ち出し、敵貴族の手足を貫いた。


「私には出来ませんが、他に魔術で弓などの距離を伸ばす方法も理解しております。

それではさようなら。」


そう言うとサニーは服の裾を掴んで優雅にお辞儀する。


するとどこからともなくフレズベルク愛の怒兵達によって放たれた高速遠距離攻撃が敵貴族を撃ち抜いた。


フレズベルク愛の怒兵の一人がサニー駆け寄る。


「ご苦労様でした。

この後の統治はどうなさいますか?」


「あら、せっかく私達の祝賀会用にこんなに美味しいワインと食事がたくさん用意されてますのよ、まずは騒ぎますわよ。」


サニーはワインを一本掴むとフレズベルク愛の怒兵達の方を振り向く。


「我等の勝利を祈ってカンパイ!」


「「「「おうー!」」」」


豪快にワインをラッパ飲みするサニーであった。


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