始まりの湖
こいつらは今までのモンスターとは違う。
人を襲うのだ。
オークは人の女や子供を食べ、ゴブリンは人から家畜を奪い、女をもて遊ぶ。
サニーとローニャと俺でみんなに補助魔法をかけた後、俺とレナが中央に残り、リズベルが右、サニーとローニャが左に隠れて進む。
全員位置に着いた。
レナが詠唱をはじめる。
生意気にも簡易詠唱だ。
「精霊達よ、悪を倒す力を貸して、
メガフレイル!」
俺も続く。
「俺に力をメガフレイル!」
実は俺は無詠唱でも打てるが俺も簡易詠唱した。
俺はそういう恥ずかしいのが大好きなのだ。
俺とレナの魔法が放たれる。
まずは奇襲成功。
モンスターが俺達に向かってきた所で、左右からリズベルとローニャが魔法を放つ。
これでかなりの数を減らす事が出来た。
ここからは接近戦だ。
モンスターの群れを出来るだけ逃がさない様に、俺とレナとリズベルとサニーで囲むように戦う。ローニャは魔法で援護する。
当然俺達だけで全滅とはいかず何体か取り逃がしたものの、湖を占拠する事に成功する。
「精霊達よ、ここを聖地とせよ。」
俺は詠唱しながら結界魔法で簡易的な安全地帯を作る。
しっかり働いてますよアピールだ。
実はこの後は湖に入って仕事しなければならない。
俺は湖に入りたくない、入りたくないというよりも女性達を湖に入れたいのだ。
俺には少しだけど前世の記憶が残っている。身体は9歳でも脳は大人なのだ。
女性達の着替えタイムだ。
大きめの布を身体に巻き水着に着替える。
俺の詠唱通りここは聖地となる。
本来ならここは戦場。
隠してないでさっさと着替えろと言いたい所だが、戦士とはいえみんな貴族なのだ。
これは無理に強要出来ない。
しかし、今着ているのは鎧や戦闘用の服なのだ。完璧に布で隠して着替える事は不可能だ。
俺は彼女達を見守る。
彼女達の恥ずかしそうな姿、見えそで見えなそうな所、たまに見えちゃうハプニング。
ふぅ、役得役得。
「なんでこっち見てんのよ。」
レナが俺の至高で崇高な時間を邪魔する。
「モンスターを見張ってるだけだ。
着替え中襲われたら危ないだろ。」
「あんたの方が危ないわ!」
彼女達は水着に着替え終えた。
リズベルはやはり真面目だ。
動きやすい様にビキニを選択している。
万が一戦闘になった時に備え紐で縛るタイプで巨乳を支え、パンツの形も角度がエグい。
真面目だから紐、真面目だから角度のエグいパンツ、この後ギャップがたまらない。
サニーはオシャレなビキニタイプだ。
飾り気のないシンプルなデザインだが、こちらも動き易さを意識していて、パンツの角度がエグい。
シンプルゆえに下着に見えて、グッとくるものがある。
ローニャは体型を気にしているのか、ビキニタイプだがヒラヒラが付いている。
普通にエロい。
普通だからこそなんかエロい。
必要ないが一応レナは黒いスクール水着だ。
ただの平均的9才児だ。
俺は堪能した後もっともらしく言う。
「よし、みんな怪我してない様だな。
次の作戦に移るぞ。」
レナの視線が痛いが無視して、湖に軽く電撃系の魔法を流し、魚を傷つけない様にそっと気絶させた。
「まだ気絶していないモンスターがいるかもしれない、気をつけて行動してくれ。」
武器を手に湖に入る。
気絶した毒持ちのモンスターや水を汚す水中生物を倒していく。
こうして週に一度俺達は湖を掃除し、街の水を守っているのだ。
そのついでに俺は隊のみんなの身体を見守っているのだ。
レナが俺達から少し離れて湖の奥に入っていく。
「おい、気絶してないモンスターもいるかもしれないから離れるなよ。」
「うるさい、スケベなモンスターの視線が一番危険だ。」
「誰がスケベなモンスターだよ、せっかくまじめに心配してやったのに失礼な奴だな。」
などと言ったその瞬間。
「キャーッ!」
レナを160センチ級のスライムが襲う。
大きすぎて気絶してなかったのだ。
俺は全力でレナに向かって走り、スライムを引き離しレナを抱きしめる。
「大丈夫か、大丈夫かレナ、今回復してやるぞ。」
俺は水着の破けた部分を中心に弄り傷を確認する。
その間に3人はスライムを討伐しこっちに駆け寄ってきた。
レナは叫ぶ。
「大丈夫よ、大丈夫、どこも怪我してないから触るな!エッチ!。」
レナは補助魔法の効果でどこも怪我していなかった。
「良かった。」
と言うと同時に俺はとんでもない事に気づいた。
水着の破けたレナを抱きしめ、いろんな所を触りまくっていたのだ。
「ご、ごめん。」
俺は気まずくなって後ろを向いて謝る。
明るいサニーが気を使って私達が後やるから、着替えて来いとレナに良い、優しいローニャが付き添う。
しばらくするとローニャが戻ってきて、
俺にレナの所へ行けと言う。
俺は湖のほとりにレナと二人きりになって座った。
「ごめん。本当にごめん。」
「もういいから。」
「俺が油断するなとか言いながら油断してたんだごめん。」
「もういいって。」
「俺達貴族だろ。
今回の件でレナの許嫁が婚約破棄する様なら、俺がレナと結婚するよ。」
「フレズにも許嫁がいるでしょ。
油断してたのは私も一緒だし、今回の件も言わなきゃ誰もわかんないよ。
みんなだってこんな事言わないだろうし。」
「それにフレズの許嫁は誰だかわかってんの?」
「そんなの10才にならなきゃわかんないよ、そういうルールでしょ。」
許嫁は10才までは非公開が原則だ。
先に知っていると学校での人付き合いの練習の妨げになるし、貴族同士だとお金のやりとりや誘拐・暗殺もありうるからだ。
「それに私はもともとそんなに綺麗な体じゃないし、フレズとさ…。」
俺のファーストキスの相手はレナだった。
レナが放課後貴族会館の裏に俺を呼び出し、いきなりキスしたきたのだ。
「それは…。」
沈黙が続いていく。




