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何もかも完璧に生まれた二人は許婚。  作者: レオナルド・ダック
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本日はお日柄も良く…。

部隊に追いつくとそこには既に美味しそうな匂いが立ち昇っていた。


俺は剛界・ドブロス・ジェンの三人の様子を見た。


なるほど確かにブルーノの言う通り三人は不安そうな顔をしながら、出来上がった食事を見ていた。

俺があまり命令を出してないから、食事を食べられるかどうか心配なのだろう。


「剛界・ドブロス・ジェンは食事の前に罠の設置を命じる。

テントの周辺に紐を通して、モンスターや盗賊が近づいたらわかる様にしてくれ。

今晩の安全を確保する大事な役目だしっかり頼むぞ。」


俺がそう言うと三人は嬉しそうに走り出した。


しばらくして三人は俺の前に戻ってきて、罠設置完了を報告してきた。


「よくやった。

さあ三人も好きなだけ食べるといいぞ。」


俺が三人を褒めて食事を勧めると三人は楽しそうに食事をはじめた。


これはまた魔力切れ覚悟で他の奴隷達にも命令を飛ばさないといけないなと俺は思った。


食事を終えた俺達は火を囲みこれからの見張りのシフトや明日から道のりや馬と馬車の操縦当番などを改めて話し合った。


「実はみんなは知らないと思うのだが…。」

俺はそこでブルーノから教わった奴隷の知識を得意気に話しはじめた。


俺の話を聞いたレナは呆れた顔で言う。

「何言ってるのフレズ?そんな当たり前じゃない。

もしかして知らなかったの?」


それはレナだけではなかった。

リズベル達も残念そうな顔で俺を見ていた。


「えっ、あ、その…、という訳で俺は世界にいるらしい奴隷達に命令を飛ばさないといけないので、魔力切れで朝まで寝たきりだと思うからよろしく。」


ローニャは何かを察した顔で俺に言う。

「それでしたら我々がいつもしていた湖の管理、それと例の反抗的な貴族達の情報収集、万が一に備えてフレズベルク邸の改修、その他屋敷の掃除や、街の治安維持と美化などそれぞれ得意な分野で活躍する様に指示してそれを執事長に報告する様に命令すれば良いでしょう。

後は適当に執事長が何とかしてくれると思います。」


俺はローニャの言った通り奴隷達に命令を飛ばし魔力切れで倒れた。


その後、剛界達は命令しないと何もしない事などを理解し俺は奴隷の扱いを覚えた。


正規のフレズベルク小隊と優秀な三人の奴隷が揃った事により、旅は順調に進んだ。


旅の途中また酔ったレナが獣人差別する役人をしめたり、リズベルが突然役人の不正を発見して指摘したり、サーニャがイタズラをはじめたり、ローニャが謎の毒草を採取しはじめたり色々あったが旅は順調だった。


こうして俺達は遂に目的地であるブルーノの故郷に到着した。


心なしかブルーノが少しそわそわしている。


俺達はこそこそと相談してブルーノに荷台に乗る用に言って、村の中心部に向かう。


突然の軍の馬車の到着により、村人達が集まってきた。


村長と思しき老人が俺達に挨拶する。

「軍の皆様遠くからわざわざありがとうございます。

私がこの村の村長です。

この村の者が何か失礼な事をして…。」

どうやら滅多に見ない都会の軍馬を見て、この村長は何か勘違いをして怯えてる様だった。


「我々はドーヘンタイーナド国王陛下の甥であるフレズベルク様率いるフレズ小隊である。

この度、この村出身のブルーノ様が我が隊に配属されたのを受け、病床に耽るブルーノ様の妹様を都会の病院にお連れする為に参った。」


ドーヘンタイーナド!

フレズ小隊!

ブルーノ様!


辺境のこの村では聞き慣れない単語や村出身のブルーノがブルーノ様と呼ばれた事に村人達は驚きを隠せない。


そっと荷台に居るブルーノを見るとブルーノも何があったのかわからず、驚いて目が顔の半分を占める程に見開いていた。


「これよりブルーノ様よりお前達村人に有り難いお言葉がある、心して聞く様に。

一同、図が高い!」


「「「ははぁーーー。」」」


俺の言葉に村長をはじめ村人達は一斉にその場に片膝をついて話を聞く態勢になった。


そこにレナがブルーノの手を取りエスコートする。


荷台から顔を出したブルーノを見て村人達は本当にブルーノだと騒めきたつ。


俺はそんな村人達を目で制し言う。

「それではブルーノ様、一言よろしくお願い致します。」


ブルーノは何が起きてるのかわからず混乱して、高速で首を振ってその場に片膝をつく村の仲間達を見る。


「えっあっそのっあーっえー、この度はお日柄も良く、縁あって無事フレズ小隊に入隊致しまして、これから国の為そして村の為に頑張りたいと思います。」


真面目なリザベルは俺の「ブルーノの為に故郷に錦を飾らせてやろうという。」言葉を真に受けて真剣に感動していたが、レナは笑いを堪え様と顔面が崩壊していた。


何を話していいかわからず混乱するブルーノにローニャはさっさと助け船を出す。


「村長こちらはフレズベルク様からの贈り物、この村に起こっている流行り病の薬と、親を亡くした獣人の為の支援物資です。

お納め下さい。」


「「「おおー!」」」


村出身のブルーノが突然大出世して現れ、何か良く分からない挨拶をしはじめて混乱していた村人達に笑顔が戻る。


サニーも続く

「回復魔導が必要な患者が居るならさっさと連れてな。

軽傷者はブルーノ、症状が重い者は私の前に並びな。

重症患者は後でローニャが見てまわるから誰か村の代表が案内しな。」


リザベルは

「農業を嗜む者は私とレナの所に集合しなさい。」


リザベルとレナと奴隷の三人には村に滞在している間に、農業改革する様に指示していた。


そして、俺はローニャを連れてブルーノとブルーノの妹の所に向かった。


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