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何もかも完璧に生まれた二人は許婚。  作者: レオナルド・ダック
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サニーの尻!ブルーノの尻?

サニーは奇跡の天才と呼ばれるフレズの本気を身をもって経験させられていた。


魔力切れさえ起こさなけば何とかなると思っていたのが甘かった事に気づく。


硬い御者台のせいで既にお尻が痛いのだ。

確認はしていないが既にお尻は真っ赤だろう。


お尻の屈辱と痛みのうち既に痛みについて仕返しされてしまっている。


何としても精神的屈辱の部分だけは仕返しされる訳にはいかないのだ。


サニーも貴族。

当然出逢いの儀で婚約した相手がいる。

サニーは比較的自由にしているが、自由にさせてくれる婚約者の為にも他の男と一線はおろかキスさえしていない。


処女なのだ。


それなのにフレズ隊長にお尻に直接容器ごと魔力回復薬を入れられる訳にはいかないのだ。


サニーは馬達に回復魔導・強化魔導を施す度にフレズ隊長の天才と言われる所以を感じていた。


魔力切れから逃れる為には自分のお尻には回復魔導使えないのだ。


そして激しいお尻の痛みで、集中が乱れ魔力変換効率が落ち魔力を無駄に消費させてしまう。


激しい痛みのおかげで魔力切れの気絶に陥らない事さえもフレズの助けなのか復讐心なのかわからなくなっていた。


サニーをはじめ古くから馴染みのある4人はフレズ隊長ならば謝れば許す事を知っていた。


それ故にサニーは素直に謝れないし、周りの者達はサニーを助けられなかった。


そしてフレズとの付き合いが浅いブルーノや三人の駒達はフレズの恐ろしさに震え上がり深くフレズへの忠誠を誓っていた。


次の魔導を唱えるタイミングでサニーは改めてフレズの事を想う。


フレズやレナ程ではないがサニーも貴族で天才なのだ。


何もかも恵まれていたサニーは日常に飽き飽きしていた。


そんなサニーにとってフレズとの出会いはワクワクの連続だった。


サニーは小さく呟く。

「これはフレズと私の最高のゲームよ、サレンダー何てもったいない事はしないわ。」


自分が貴族でなければ、婚約者さえ居なければ、サニーはとっくに自らフレズに抱かれていただろう。


サニーが4匹目の馬に強化魔導をかけた時、サニーは膝から崩れ堕ちた。

お尻の痛みで意識は失わなかったが、もう身体を動かす事は出来なかった。


そんなサニーをフレズは優しく抱き抱え荷台に運ぶ。


「どうした謝らないのか?」


「冗談はよしてよ。

これはフレズと私の大切なゲームなのよ。」

サニーはそう言って笑った。


俺はサニーのお尻に手を当てて先に尻の回復をしてあげた。


「痛みがなくなれば意識も保てないだろう?」


「ふふっ、レナには悪いけど何としても意識を保ってフレズがどんな顔で私のお尻に魔力回復薬を入れるか見てやるわ。」


「そうかわかった覚悟はいいな。」

俺は思いっきり力を入れて回復薬をサニーに使う。


「ふぐっ!」

サニーは小さな声を出して意識を失った。


荷台で失神したサニーを見たレナ達3人は呑気に「あーあ。」と呟く。


反対にブルーノ達は明日は我が身と恐怖に震えた。


改めて馬車をリズベルに任せた俺はブルーノに告げる。

「今から乗馬を教えるから馬に乗ってくれ。

他の者は3キロ程先の川に向かいキャンプの準備だ。」


みんなを先に送り出すと、俺はブルーノの乗った馬を引いて歩きだした。


「まさか俺に乗馬を教える為にフレズ様はお歩きになられるのですか?」


ブルーノが怯えている理由を知らない俺は、ブルーノが馬に怯えていると勘違いして答える。


「安心しろ。

ブルーノはもう馬車の操縦は出来るし、俺が教えれば乗馬も直ぐに出来る様になるさ。」


俺が教えれば乗馬も直ぐに出来る様になる。

ブルーノの顔に緊張が走る。


「まずは歩く事と止まる事からはじめる。

これは馬車と同じ感覚だ出来るよな。」

フレズは出来て当然だと思っていた。


「はっ、はい!」

ブルーノはそっと馬の手綱を引いて歩く様に指示を出す。


無事に馬は歩き出したが、ブルーノの身体が硬くて不自然だった。


「どうしたブルーノ?

もっと身体を楽にしていいぞ。

そんな乗り方してたら直ぐにお尻が痛くなるぞ。」


俺がそう言うとブルーノは緊張してますます体が硬くなっていく。


「右手を引いたり、左手を引いたりしながら、どれくらい引けばどれくらい馬が曲がるのか覚えるんだ。」


「はい。」

ブルーノは慣れてきたのか中々うまく操縦出来る様になってきていた。


「よし速度をあげるぞ。

次は尻に鞭を入れてみろ。」

ブルーノはだんだん速度が上がるのが怖いのか、尻に鞭と聞いて緊張した表情をしていた。


うまく出来ないので注意する。

「違うそうじゃないと言ってるだろ、俺が叩いてやるから一回降りろ!」


そう言うとブルーノは何か覚悟を決めた様な顔をしながら馬から降りて、俺に向けて尻を突き出した。


「なんでお前が尻を俺に突き出すんだよ。」


「えっ?」


「えっ!」


どうやらブルーノはサニーと俺のやり取りからこの隊では俺の思い通りに出来ないと罰があり、自分も尻を責められると思っていたらしい。


「何でだよ、うちは比較的に自由な部隊だぞ。

レナも自由にやってただろう?」


ブルーノはレナは隊長の彼女だから特別なのかと思った事や、奴隷商の駒だった三人がどの様に俺を思っているかを教えてくれた。


特に奴隷に馴染みのない俺には三人の話は興味深かった。


ブルーノによると奴隷は扱いやすい様に子供の頃から育てられている為、脳の思考パターンが普通の人とは違うらしい。


俺の命令を受ける→褒められる→ご飯が貰えるが、一つのパターンになっており彼等が一番恐るのは俺の命令がない事で、命令がない→飽きられている→餓死と考えてしまうらしい。


だから命令すると奴隷は喜び、命令しないと彼等はストレスを感じると俺はブルーノに教えられた。


「なるほどなありがとう。

そういえばずいぶん話し込んでしまったな。

最後に障害物の越え方を教えるから、俺の前に乗ってくれ。」


ブルーノと俺は馬に二人乗りした。


「体の力を抜いて俺に体を預けろ。

俺のテクは凄いから舌を噛むんじゃないぞ。」


俺達は馬を飛ばして部隊のみんなに追いついた。


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