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真実

噂とは何かが絶対に違う。だが俺には何が違うのかが分からない。

屋敷に帰り帝国との戦争に参加した父に真実を確認した。

話を聞いている途中で俺は今日のことをとても後悔した。

彼女の取った行為が正しいとは認めにくいが、決して卑怯者でも恥知らずでもない。

王家直属騎士団の裏切りによりエスケルト侯爵が戦死した後、彼女は大人でも決められないような重大な決断を迫られ侯爵家の者として立派にその責務を果たした。

誰が何と言おうと少なくとも俺はそう思った。

だが実際は王家直属騎士団が裏切ったことを吹聴するわけにも行かず、またエスケルト侯爵領の領都の実態を見た者も少なかったことから、このような間違った噂が社交界に広まってしまった。

父は王太子に同行して実際の領都の惨状も見ており、この噂にはいろいろな思いがあるようだった。

俺は自分が恥ずかしくなった。

エスケルト女侯爵はなんと立派な人なのだろう。

出来ることがあるのであれば少しでも支えてあげたい。


俺は今日の出来事と今の気持ちを誤魔化すことなく正直に話した。

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