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パソコンが異世界と繋がったから両世界で商売してみる  作者: フェフオウフコポォ
新世界生き残りの為の自分磨き編

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82話 心機一転

 目覚めてからしばらく二人の寝顔を眺めていると、やがて二人とも目を覚ました。


 俺とアイーシャは、はじめは少しだけギクシャクと戸惑いはしたけれど、こういった時の適応力は女の人の方が優れているようで


「改めて……これからも宜しくね。イチ。」


 と、清々しい笑顔を向けてくれた。

 その様子を見ていたアデリーが口を開き


「こうして寝屋を共にしたし今後も一緒に居る時間も長くなる。

 それにイチの利益がアイーシャの利益でもあり裏切る可能性は低いだろうから、アイーシャにも俺の秘密を打ち明けたらどうか」


 と思いもよらぬ進言があり、その説明に納得した俺は能力を使って一度自宅に帰りアイーシャの分を含めた朝食を作る事にした。

 昨日作ったプリンと共にアデリーの部屋に持ち込みながら能力を紹介すると、アイーシャは俺が秘密を打ち明けたことを無邪気に喜び、なにより俺が持ってきていた不思議な道具の出所に納得したようで、もっと色々教えて欲しいとせがまれた。

 あと、プリンをめっちゃ気に入ったらしい。


 うん。アイーシャは可愛い。

 金目当てでも構わない。


 なんとなくキスしたくなったのでアイーシャに顔を近づけると、アイーシャも察して目を閉じてくれる……が、そこはアデリーにニッコリ微笑まれながら邪魔されたのでアデリーから順番にキスをする。


 キスの後、むくれっ面のアデリー主催の会議が開かれる事になった。

 その取決めとしてあくまでも『アデリーが1番』であり『アイーシャは2番』なのだという事を力説され一切の異論が出る事無く議事が終了。ご飯を食べる。


 二人とも肌着を着ているだけなので正直エロイ。

 エロス。エロリンス。エロロンスだ。


 が……ぶっちゃけ昨日いきなり3人での異世界大量初体験により未だ賢者モードの俺には死角はない。

 男俺一人だが攻め手はアデリーもいるので肉体的にはそんなに疲れていないが、搾り取られているから賢者モードは長いのである。 


 こうして何の気なしに過ごす3人の朝食というのも悪くない。

 むしろ良い。

 アデリーと二人の時よりも会話の数も増えるし楽しい。


 その後、エイミーが迎えに来たので二人に見送られながらゴードンの商館へと向かう。


 エイミーがいつものあいさつ代わりに


「乗りますか? ハァハァ」


 と言ってきた。

 いつもだったら


「お断りします。」


 と返答するのだが、アデリーとアイーシャと関係を持った事で、なんというか俺の中でタガが外れたような感覚があり、折角の提案なので


「じゃあ、乗ってみる。」


 とエイミーに乗ることにした。

 もちろん鞍などがあるわけではないので人型の上半身に後ろから抱きつくようにして乗る。


 予想外過ぎたのか変な声を出しながら慌てるエイミー。


 うん。

 この体勢での手の行先は決まっているのである。


 賢者モードとはいえ本能は本能なのである。

 柔らかい物があれば、それを揉んでしまうのである。

 これは俺が生き物である以上仕方のない自然の摂理なのだ。


 ……もちろん人目がある時はこっそり揉む程度に抑えるワケだが。


 あぁ、柔らかいは正義。


 そうこうしながら商館に到着し無駄に興奮しているエイミーから降りて商館に入るとゴードンが心配そうに出てきた。

 エイミーはなぜか今になって思い出したようにビクンビクンしている。


 本当にゴードンには世話をかけてしまったと、しみじみ思う。


 昨日の事は万事丸く収まった件を伝えると満面の笑みを返してくれた。

 しっかりと礼を言いまくり、時計については後日実物と共にじっくり説明する事を約束し今日の仕事へと移る。


 エイミーと倉庫に入り、日本での運搬担当である中村君と日本からニアワールドへの荷物の受け渡しと、ニアワールドから日本への荷物の受け渡しを終え、昨日出来なかった発注連絡なども行う。

 もちろんソーラー式の時計は、卓上、壁掛け、腕時計のすべての種類を注文するよう伝える。


 中村君を見送った後、商館への荷物の運び込みをエイミーと行い、その後、ニアワールドでエイミーと一息つく。


 エイミーを見ていて、ふと思う。

 アデリーの命令があるとはいえ献身的に手伝ってくれるし俺の事も御主人様扱いしてくれている。

 働いてくれている事が当然のような雰囲気になってはいるが、給金はゴードンから出ているんだろうか? 俺が払った方がいいのだろうか? すぐ確認した方がいいかもしれない。


 ……なんというかもう少し優しくしてあげよう。


 そう。

 未だ賢者モード。


 いつも付き従ってくれる事への感謝を感じたのだ。

 ……別に乗って胸を揉んだのが気持ちよかったし、自分から誘ったくせに慌てる反応が好みだったとかそういう事じゃない。


 思い立ったが吉日なのでエイミーへの感謝を形にすべく、日本へ行くことを伝えて、日本に戻って車を出し買い物をすることにした。


 ドラッグストアに行き野菜ジュースと昨日背中が痛かったので爪切りも買う事にした。

 ふと爪切りはニアワールドで売れるかもしれないと思い10個ほど買ってみる。


 もちろんコンドームも買う。

 昨日は盛り上がってしまったが、やはり男としての責任感から、こういった事はきちんとしておいた方がいい。

 別にアイーシャが妊娠したらできなくなっちゃうとか、もっともっと沢山したいんだとか、そういう事を思ったわけじゃない。


 ま……あれだ。とりあえず棚にあるだけ全部買っておこう。

 店員さんよんで在庫も確認して全部買っておこう。うん。


 店を出てアデリーの好きな卵や、アイーシャは強い酒が好きだからブランデーも買ってみる。


 生ものを買ってしまったので、一度自宅に帰ろうと思ったが、帰り道ふと服屋が目に入る。


 仕入れは全て経費で賄えるようになり、まったく減っていない俺の収入を思いだし、世話になっている女性達に贈り物をしようと思いつく。目に付いて可愛いと思う服を片っ端からカゴにいれていく。

 サイズが合わなかったらゴードンにプレゼントして売らせればいい。


 そんなこんなで調子に乗ってたら18万円を超えてしまっていて現金の持ちあわせは足りずカードで支払う。

 こうして俺は初めて自分が相手に贈りたいからとか、俺が使いたいからという気持ちで品物を見て回った。


 贈り物を買うと不思議な物で早く贈りたくなって仕方が無くなり、ニアワールドに帰り早速皆へプレゼントした。


 アデリーとアイーシャとエイミーはとても喜んでくれて、その晩の食卓には『オークレバー』が並んだ。

 もちろん喜んで食べる。


 その晩は滅茶苦茶――



--*--*--



 仕事をしたり、ベタベタイチャイチャしてみたりしていると、あっという間に数日が過ぎる。

 俺の持ち込んだ新しい品は……超売れた。


 爪きりも時計も超売れた。


 服はデザインが奇抜と取られたがアイーシャやエイミーは楽しんで着てくれている。

 アデリーは肌に馴染まない感じが気に食わないらしかったのと、やはり自分の糸にプライドを持っているのか自分で編んだ物を着ている。

 このあたりの俺絡みであっても譲らない所があるのはアデリーらしいなぁと思いアクセサリーを別にプレゼントしてみたら、とても喜んでくれた


 誰も着ない服や着れなかった服はゴードンに流したが、やはりゴードンはその服で商売をし、これまでにないデザインを好む好事家も生まれた。


 俺が持ち込んだ新たな品の中で抜群に売れたのは、実は『コンドーム』だった。


 家庭のみならず業務用でも物凄く売れた。

 驚くほど売れた。

 超売れた。


 そりゃ人類で初めて生まれた商売は売春だっていうものな。

 安心してお仕事にも励めるし病気の心配も減る。

 さらに消耗品としてとんでもないペースで消費されていくので、あっという間に商会の稼ぎ頭になっていった。


 性産業に金のニオイを嗅ぎ付けた俺は、日本でももしかすると『オークレバー』の需要があるんじゃないかとふと思い、久しぶりに会社に行ってオバちゃんに少し恥ずかしいけれど相談してみると、オバちゃんは口に入れる物と性産業という事で少し忌避感を感じたようだ。が、まぁ物は試しと日本販売品の取扱いリストに載った。


 なんとなく、少しだけオバちゃんが痩せてきているような気がしたが気のせいだろうか?


 後、加藤さんの動画についてはまだ現金収入には至っていないらしく、もう少し時間が必要だと言われた。

 最近は加藤さん用にオーファンの子供達に果物やご飯を食べさせているのをビデオで撮ったりして差し出している。

 男の子達を何人か集めて水遊びをさせたりして加藤さんへのサービス用の動画も忘れない。


 こうして俺の生活に関わる何もかもが順調に進んでいく。


 アデリーとアイーシャは夜に店に戻ると二人そろって迎えてくれるし楽しい時間この上ない。

 昼間はゴードンと商材を話してみたり、エイミーに野菜ジュースをご褒美にあげたり乗って色々観光してみたり、犬耳メイドにビーフジャーキを餌に遊んでみたりしてニアワールドを楽しむ。


 アニは前ほど積極的なボディータッチが無くなってきたように感じるが……まぁ、関係は良好その物なので問題はない。

 こうして万事順調に、そして平和に過ごしていると、ふと『なぜ金を稼ぐのか』という事を思う。


 当初は、アデリーに対抗する為にスペシャルギフトを手にする為だった。が、もうそこまで強固にこだわる必要はないように思う。


 もちろん恋人になったとはいえ力の差がありすぎる事は好ましくないので、オークションには参加するし能力は集めるから、その金は必要だ。


 だが今現在ソレを考慮しても過度な収入にも思える。


 原点に立ち戻り、腕を組み右手を顎に当てて考える。

 すると答えは、すぐに出た。



 『俺がこの世界で楽しく生きていく為に金を稼ごう。』



 金はあればあるほど選択肢が広がる。

 それに俺が品物を持ち込む事でニアワールドが豊かになる可能性だってある。


 どっちにとってもいい事だらけだ。


 気持ちを新たに金を稼ぐことを決意した俺は、ある提案をゴードンに持ちかける事にした。


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