表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

――――――――――――――――

挿絵(By みてみん)

ぼんやりとする



…目覚めなさい…


…私の可愛い可愛い人形よ…




視界は、世界は、真っ暗だった




…でも可愛い可愛いあなたはまだ目覚める事ができない…




そう、目覚める事はできないようなの

自分が何者なのか、そして今

脳内に羅列されている言葉は何語なのか?

私はそれを何故あつかえている?

何故あつかえているという感覚を知っている?


まるで全てを知っているみたい




…全てを知っているのよ…


…可愛い可愛い人形はだんだんと…


…だんだんと自分が何者なのか考え始めるはず…




そんなに私って可愛い?

自分が見えないからわからないよ

だから、私の姿を見せてよ




…そして今、あなたは何を生み出しましたか?…




これは鏡っていうの

いつ誰が思いついたの?

でも私はこれをもう知っている


そして私は鏡に映った自分を見てみることにする




…これが可愛い?





挿絵(By みてみん)





どろどろで

不定形で


これが可愛い?




…そうです、それが私の可愛いです…




違う っておもったよ?

私の可愛いはこう


ほら、見て 見てよ




…それがあなたの可愛いですか?…





挿絵(By みてみん)





そう、これが私の思う可愛い

だから私はずっとこの姿でいるの


誰も文句をつけにこない


だから

私は気づいたかもしれないし

わかったかもしれない


はたまたは、思うツボなのかもしれない




…そうかもしれませんね、グローミー…グローミー…




グローミー

それはなに?




…なんだと思います?…




わからないよ

だから、私のものにします

だから、それは私に今たりない名前です




…自己中心的なんですね…




そうね

私はいま自己中心世界に存在する


視界があるのに世界がない

世界がないから世界を作る

世界を作るから全てを司る


この段階的でいて、究極の思想にたどりつきました




…さすがです、さすが私の可愛い可愛い命です…




はい、ありがとう

ありがとう、私を産んでくれて


これからは自分だけの力で進みます


もう関わらないで下さい




…はい、直接関わりはしないでしょう、末永く…




ありがとう


あなたが究極の存在に与えてくれた

僅かなあれこれを私は役立てて生きたいと思います






第0話【可愛い人形】

~Fin~

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ