契約魔法
はあ、全くこの馬鹿は・・・。太陽はだんだん傾きつつ
「その、なんだ、便利な魔法とかなんかないいのか?」自分を精霊だと言っているのだから、なにかあっても変じゃないだろう・・・。「なに言ってるんですか?」「そんなのあるわけないじゃないですか!」とまあそんな便利な力はないのか・・・。
「?」「じゃあゼフィロルの能力はなんなんだ?」今後の為にも知っときたいしな。「え?私のですか?」「私のはですねー」おいおいなんだすっごく自慢気だが、そんなにすごいのか?これは期待値大だぞ。「私の魔法はですね、契約魔法です。」と自慢げにその中の上な胸そらし、どーだと言わんばかりに言ってくる。「?」なんだ?なんかすっごく期待を裏切られたような気しかしない。まあ、仕方ない取りあえずどんな力か聞くか。
「なあ、それってどんな力なんだ?あと、魔法は俺が使えないのか?」「えーっとですね。まず、その契約魔法の説明から。」「おう、頼む」「契約魔法と言うのは・・・・・・」
要約すると、契約魔法とは、この世界エラルシア(さっき聞いた)の空気中にある魔素に契約をし一定時間の間自由自在に扱うと言うものだった。もちろん、普通に契約書なども作れる。
これ、チートじゃね?と思うだろ?だがしかし、いろいろと制約があったりなど、本人曰く使い勝手が悪いとのこと。
そして、俺が魔法を使えるかというと、契約中は使えるとのこと、本来、人は使えないらしい。魔法は精霊だけが扱えるものということだ。だが、この世界の人間達も考えていて似たような術を使えるらしい。
ちなみに、俺の周りにある、紅い保護膜は魔力らしい。なぜ紅いかまではわからないといわれた。
完全に夜になった頃に村に着いた。全く、どんだけ時間かっているんだか。「ふう、やっと着きましたね!」なにがやっと着きましたね!だよ。お前のせいだろ、しかも、途中、またあの熊にあって襲われそうになったが、さっきと同じように殴りまくって追い払った。
その時、ゼフィロルは「カズトは脳筋なの?」なんて言われたが、これでも、いろいろと試していたのだ。断じて俺は脳筋ではない。断・じ・て・脳筋ではない!と、まあそんな感じで村まで来た訳だ。くどいかも知れないが、俺は脳筋ではない!!
「さて、宿でも探すか。」「はーーい!」
なんとか、宿屋を見つけて、熊の素材を売って新しい服など装備を整えられたが、宿屋の店主が驚いていた。まあ、そりゃあそうだろう、こんな遅くに来てもう一人は十分美少女といえるしな。
次の日に自分が当て外れな考えをしていたと思い知ることになるとは今の俺は知らない・・・・・・。
~おまけ~
・願い事・
村の雑貨屋にて。
「カズトー」「なんだ、どうした?」「ねえ、カズトの服これが良いんじゃない?」なんだこれ?渡された服は黒を基調とした生地に青い縦ラインの入ったロングコートだった。
「ねえ?どう?」まあ、耐久性もありそうな材質だし悪くはないな、「ああ、良いんじゃないか」
「じゃあ、これできまりね!」
「ああ、いいよ」「おじさーん、これ下さいな」
まったく、あいつは、勝手すぎるし馬鹿だ、だけど、俺を助けてくれた命の恩人なんだよな・・。
今は元の世界に帰る方法もないしなにより、こっちに来る直前の記憶もないし、俺自身なにをすればいいのかわからない、だからあいつの願いを探してやるか。
「カズトー早くーお金払ってよー」 「わかってるつうの」「ゼフィロル・・」「ん?なあに?」「いや、
なんでもない、いくぞ、」「はーーい」
だから、俺はあいつの為に願う
どうか、あいつの願いが見つかりますように。




