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外の世界

伊理菜です。こんにちは。

この話は、友達が書いた「猫耳天使伊理菜」というのをみて思いつきました。正確には、「猫耳天使伊理菜は魔法使いになったようです」のような気がします。最初は魔法使い系にしようかと思ったんですが、なんか私が書いているの魔法使い系が多かったのでやめましたw


ということで…

どうぞ!w

私って何なんだろう。


こんなことを考えたことのある人はいないだろうか。

少なくとも私、依愛菜は考えたことがあった。天使界に住んでいる私をのことは、誰もしらないだろう。でも私は、人間に見てもらい私という存在を覚えて欲しかった。たとえ人間が私たち天使よりも記憶力が無く、すぐに忘れ去られるとしても。それが私が小さい頃からの夢だ。

そして、天使って何だろう。

人間界に住む人は、ほとんどが人間を守ってくれる美しく素晴らしい存在、とでも思っているに違いない。だがそんなことはない。犯罪や戦争が人間界よりも遥かに小さな天使界で多発している。それも人間界よりも多く。人間界を侮辱している天使もいて、天使が人間のために働くことなどめったにないのだ。

私にはもう1つの夢があった。人間になることだ。


私は人間界に降りることは勿論、見ることも許されていなくて、

私は人間が大好きで、

私は天使界で起こる戦争が大嫌いだった。


だからこそ、


人間になりたかった。






地面の雪が溶け、桜の花が咲き、少し暖かな風が吹き出すこの季節。私、14歳の依愛菜は雲1つない空の下天使界、中央広場のベンチで本を読んでいた。


「や、依愛菜ちゃん!おはよう。」


だが、ずっと挨拶をされたり話をしていたりであの2人が来るまでの1時間、読み終えたのはたったの10ページだった。


「依愛菜ー!おはよう!何、また本?あたし本好きじゃないんだよね…。外で読んでも読み進められないでしょ!依愛菜人気者なんだから!」


この人は私より1歳下の柚葉(ゆずは)、女の子だ。


「こいつ昔からそうだからな。本当に本好きなんだよな…」


そしてこの人は私と同い年の幼なじみ、(れん)という男。

柚葉が言った、私が人気者というのは2つの理由がある。

1つ目は、私の耳だ。他の天使は人間と同じような耳がついているが、私の場合は違った。頭の上に、真っ白な耳がついている。大人の話によると、人間界では「猫耳」というそうだ。ちなみに私は肩まで伸ばした真っ黒な髪の毛を少しだけとり、耳の下(人間だと耳の上)でツインテールにしている。そして目はすこし暗めの赤だ。背は146cmと、とても小さかった。

2つ目は、私の特技。剣だ。剣を扱える天使はたくさんいるが、それは男の場合。人口3万人、そんな天使界で女で剣を扱えるのは私だけなのだ。(魔法は全員扱える)私はいつ戦争が始まっても身を守れるために、いつも剣は腰につけていた。だが、城内で行われた剣技大会で優勝した私を襲うような人は誰もいなかった。


「それじゃ、行こうか!」


私の思考は柚葉によって無理やり引き戻された。

私たちがこれから行くのは近場の丘だ。自然がたくさんあり、人気の場所だった。


「何ボーッとしてんだよ。ほら、行くぞ。柚葉に置いていかれる。」


蓮が私の腕を無理やり引っ張るものだから本を落としそうになった。私は慌てて魔法でバックの中にしまい、バックが重くなったのを確認してから柚葉と蓮を追いかけた。

この2人は本を仕舞う時間も待てないのかな…とか考えながら走っていると、すぐに丘についた。


「ついたぁー!」


柚葉は大声をあげ、連はのびをする。私は…地面に座り込み丘の下をただ茫然と見ていた。

なぜこんな気持ちになるのだろう。それはここから見るこの景色が綺麗なせいだ。

あの犯罪がよく起こるこの町が、

戦争が起こるあの町が、

こんなに綺麗だとは思わなかった。


「な、すごいだろ。あの町だとは思えないよな。どうだ、初めての外は?」


連が私に言う。

そう。私は初めて外に出た。生まれて初めてだ。




私は昔から、ずっとお姫様扱いだ。親が貴族の血を引いているわけでもない。ただ…耳のせいだ。この耳のせいで私は外に出れなかった。だからこの耳が大嫌いだ。

私も外に出られる、こんな耳があるのはただの偶然だ、ということを示すため、私は剣を習った。剣を使えるようになって、強くなって。外に出ていける、ということを示したかった。だがそれが無意味…逆に悪いように行った。大会で優勝してからというもの、羨んで襲うものがいるということを想定して、城のものは警備をさらに強めた。私が部屋からでるときは必ず警備が2人。会ってもいいのは私の親の知り合いの家族だけ。外には絶対に出してもらえない。親の知り合いの家族というのが連と柚葉だった。

それが一生続くと思っていた。私が人間という存在を知るまでは。

城の図書館に回覧禁止の本を置いてあったのを私が読んだのだ。

人間について。それが本の名前だった。人間という言葉を知らなかった私は興味を持った。すぐさま部屋に持ち帰り、読み老けた。そしてそこには書いてあったのだ。

人間界では天使界より戦争が少ない。そして天使は人間になることが可能、と。そこには人間になる方法まで書いてあった。私はその方法を頭に叩き込み、親の元へ走って人間について聞いた。親は言ったのだ。


「すぐさま忘れなさい。人間になろうなんて考えているわけじゃないだろうね!あんな汚らわしい…」


と。そこで私は考えついたのだ。外に出る方法を。


「外に出してくれたら人間にはならない。外に出してくれないのであれば、人間になるわ。」


それが私の考え付いた方法。親は渋々承諾し、私が外に出られるように手配した。

それがあったのが昨日のことだ。あんなことはいったが、いつか人間になりたいと思っている。






「ほら、依愛菜始まるよ!」


柚葉が丘の下を指さすため、私もそれを見た。今の時間、6:59分。そして時間が7:00になった瞬間…


「うっわぁ…!」


私は思わず感激の声を漏らした。町中の電気が一斉につき、それはまるで1つの星のようだ。

そのまま1時間、私たち3人は身を寄せ合って町を見ていた。


「さぁ、寒くなってきたしそろそろ帰ろうか。行こう、依愛奈、柚葉。」


「うん。」


私は町を見ながら一言つぶやき、連と柚葉の手を握った。





私がこれからもこんな生活を送れる…と思ったのは束の間。その団体は翌日に訪れた。

主人公の名前に私の名前と好きなボカロキャラが入ってるのは気のせい…!じゃないですすいません…

あの…依愛奈の友達にもボカロいますねはい。

ボカロ大好き(*・∀・)/

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