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仮面の魔女と黒い銃  作者: 桂樹緑
死闘、太陽の騎士
21/31

鋼鉄の暴風

 時限焼夷弾の火はようやく収まり、燻った煙も細く消えていく。紅蓮の炎ではなく、天に浮かぶ赤い月の光が、二人のアバターを明るく照らしていた。

 両手にロングライフルを下げ、今にも飛びかからんと力を溜めるジェット・バレル。

 それとは対照的に、槍を地面に突き立て、どっしりと構えるガウェイン。

 痩躯と巨躯、狙撃者と騎士。魔女の同胞と女皇の守り手。

 そして──弱者と強者。

 あらゆる意味で対照的な二人が、ここに対峙していた。

 一触即発、だがそれでも口を開いてたずねるくらいの余裕はまだあった。

 少なくとも、ガウェインのほうには。


「個人的な話……とは?」

「……大したこっちゃない。なんで俺が、あんたの敵に回ったか、だよ」

「ほう、それは興味深い。我も知りたかったところだ」

「本当か? けど残念だが、これ以上は言わねぇよ。今は……な」

「そうか。ならば、残りはまさしく()()で聞くとしよう。だが……潰れる前には、喋ってほしいものだ」


 巨大な『重戮槍(ミンチ・ランサー)』を軽々と引き抜き、可動刃を始動させる。アバターを破砕するためにある鋼鉄の刃が、地獄の獣のように低い唸りをあげた。


「言ってくれる。だがあんたには言うだけの力があるってか!」

「敵の強さを認められるのは、真に強い証拠だな。さあ、来るがいい。もっとも、この間合いは……少しばかり我のほうが有利だが」


 平坦な高速道路上で五メートル。ガウェインならば一足で踏み込める距離だ。

 おまけに遮蔽物はない。あえて言えば倒されたアバターたちの亡骸だが、隠れるには少々物足りない大きさだ。


(かといって、素直に間合いを開けさせてくれるような相手じゃねぇよな。こっちのブースターの始動より、あいつのスピナーのほうが速いはずだ。どのみち最初の一発はしのがなくちゃならないってか……)


 笑えない想像だ。

 あの『重戮槍(ミンチ・ランサー)』は下手に触ればそれだけで敵を引き裂き打ち砕く。突いてよし薙いでよし、()()()などと希望に満ちた台詞が似合う武器ではない。

 発射の遅い遠距離のチャージ・カノンこそ脅威ではないが、ガウェインの巨体とラケーテン・スピナーも相まって、近距離から中距離までなら完全にカバーする。

 この間合いから付け入る隙は皆無と言えた。

 ならば黙ってやられるか?

 無論、そんなつもりはない。

 今ある持ち駒で、あの槍を攻略することこそ絶対条件、戦いを前に進める第一歩だった。

 そう、やらねばならぬのだ。


「ようし、んじゃいくか!」


 地面を蹴りつけ、一気に飛び込む。

 まずは一撃して相手の出足を止めなくては、どうしようもないのだから、これしかない。

 しかし、それゆえに──ガウェインもその動きを読んでいる。


「やはりな!」


 槍を手元から投げるがごとく、ジェット・バレルの軌道上を薙ぎ払う。

 当たれば一撃必殺の『重戮槍(ミンチ・ランサー)』、仮に直撃でなかったとしてもただではすまない。

 受け止めるという選択肢はない、ただ避けるのみだ。


「りゃあっ!」


 踏み込みながら身体をひねり、『重戮槍(ミンチ・ランサー)』をギリギリでかわす。

 先端がほんのわずかに仮面の頬をかすったのを感じる。それだけで、ビリッと感電したような痛みがあった。

 だが、かわした。一撃目はかわした。即死はまぬがれた、ならば次だ。

 追撃──()()の槍が来る前に、ガウェインの懐へと飛び込む。

 巨体アバターゆえに、腕の内側に入ってしまえば、その強力な槍も振るうことは難しくなる。


「ここで!」

「甘い……な!」

「ぐがっ!?」


 キッチンシンク──立ったまま突き出すような、いわゆる膝蹴りだ。

 薙いだ槍を引き込む勢いを、槍を持つ腕ではなく脚に乗せて、ガウェインはジェット・バレルに叩きこんだのだ。

 打突部位として武装化されているわけでもない、何の変哲もない膝蹴り。

 だがガウェインほどの巨体、そして呆れるほどの重装甲を誇る脚部を用いたそれは、尋常ではない威力があった。

 くの字に身体を折り曲げ、よろよろと後ずさるジェット・バレル。

 四倍近い体重差があるのだ、耐えるという概念すら存在しない。

 これがアバターでなかったら、胃の中のものを容赦なく盛大にぶちまけていることだろう。


「まだだ!」


 機を見るに敏、ガウェインは膝を降ろすと『重戮槍(ミンチ・ランサー)』を振り上げる。

 しかし、大きく振り上げられた両腕が『攻撃する』という目的のために、一瞬無防備になった瞬間──銃声が響いた。


「っ!?」


 ばちっと弾けたような音がして、『重戮槍(ミンチ・ランサー)』を取り落とす。地に落ちた槍がその重量で地面を大きく揺らし、震わせた。

 よろめくように後方に退きながら、ガウェインは右肘を押さえていた。

 苦悶の声を飲み込んだのは、ハイランカーとしての意地であるのか。

 抑えた肘のあたりから、激しい放電のようなパルスがほとばしっている。肘から先が細かく震えていた。


「ゆ、油断も隙もない……! その体勢から()()に当ててくるか!」


 ガウェインが吠える。

 ジェット・バレルは吐き戻すかのような醜態をさらしながら、一瞬の隙を突いて反撃したのだ。

 槍を振り上げたがために無防備にさらされたガウェインの肘。そこに銃弾を叩きこんだ。

 だがもちろん、ジェット・バレルの醜態は演技ではない。

 それ以上の追撃はせず、これ幸いと腹を押さえながら距離を取る。

 むしろダメージは彼のほうが大きくすらあった。


(き……効いたァ……! 冗談じゃねーぞ! 武器なんかなくても、どつき回されるだけでこっちはボロ雑巾じゃねぇか!)


 無理もない。あまりにも体格が違いすぎるのだ。

 体重差が生み出すパワーと耐久力の差は、小手先の手段で埋めるのは無理だ。

 女王警護騎士たちとはまさしく段違い。それが文字通り身に染みた。

 そう、ガウェインは巨大すぎる。

 公式アバター・ランキングという、もっとも戦闘規格(レギュレーション)が厳しいルールで戦ってきたアバターであるはずなのに、明らかに規格外(イレギュラー)のサイズを持つその身体。

 冷静に考えてみれば、あの巨体はおかしいのだ。単純にいえば、()()()()()


(……そうなんだよな。あの身体を、どうやって規格内のデータサイズに収めてるんだ? でかさからして自作フレームなのは間違いないけど、その場合データは規格品よりでかくなるのが常だ)


 それもおよそ、戦闘規格の範囲では収まらないほどに。

 しかしガウェインは、『白銀騎士団(エンプレス・オーダー)』精鋭の例に漏れず、公式のルールに則った、高いランクを持つアバターとしてそこにいる。

 ランキングのほうをごまかしているという可能性はないだろう。

 イリーガル・プログラムに詳しいジェット・バレルだからこそ、わかる。

 システム中枢に近い、システムの管理プログラムをハックすることは不可能だ。

 それができるという話は聞いたことがない。


(だとすりゃあ、仕掛けがあるとすりゃアバターのほうなんだが……)


 だがそれ以上、彼に考える時間は与えられなかった。


「手足の末端を狙う……我と戦ったアバターの常套手段だが、()()に当ててきたのは卿が初めてだな。しかし、こんなかすり傷では我を止めるに至らんぞ!!」


 ダメージなどない。それを証明するかのように、『重戮槍(ミンチ・ランサー)』を振り回す。

 肘一つ動かなくなった程度で止められるものかとばかりの猛威。

 高速道路のアスファルトがえぐれ、まるで芝生のようにめくれあがり、ちぎれ飛ぶ。

 あの圧倒的なパワーを攻略しなければ、一分の勝ちも拾えない。

 だがどうやって? 小学生とプロレスラーが喧嘩をするようなものだ。

 ジェット・バレルの頭脳が、めまぐるしく計算する。

 生半可な策など正面から力で粉砕するパワー。そして通常のアバターの倍を優に超える巨体は、体躯にふさわしい絶対的な防御力を持つ。

 ならば少しでも装甲の薄い関節を狙う、という選択肢は間違っていないはずだ。

 だが荒れ狂う暴風のようなガウェインの猛攻を前にして、それを実現するのは、容易なことではない。

 実際、今のヒットにしても、偶然に助けられた面は大きい。

 相手が運良く動きを止めた瞬間を、うまく撃ち抜いてやっただけだ。

 いくら動体視力に自信があったとしても、動き回る標的、それも末端部をピンポイントに撃ち抜くというのは相当な難事なのだ。

 おまけにライフルを撃ち込んだくらいでは関節部ですらかすり傷程度。

 かといって背中の重火砲を使おうとしても、チャージが長いせいでめまぐるしく動き回るクロスレンジで当てるのは難しい。

 つまりこれから敵の攻撃を()()()、距離を作り、隙を作る。それでようやく反撃ができるのだ。


「ともかく、なんとかして距離取らねぇと……そうだ、こいつで!」


 背中のブースターを始動させながら、両手のロングライフルを構え弾幕を張る。速射弾が耳をつんざくような音を立てて、ガウェインに、そして高速道路に炸裂する。

 だが『重戮槍(ミンチ・ランサー)』と両腕でがっちりと守りを固めたガウェインには、ロングライフルの銃弾はまるで有効打にはならない。装甲表面で弾かれ、軽い金属音を奏でるのみだ。


「小口径弾では効かんぞ! 無意味なことを……!」

「そうだろうな! けど、あんたに効くかどうかと、撃って意味があるかどうかは、別に関係ないんだぜ!!」


 銃身が真っ赤に焼けるほどのフルオート連射。

 一丁につき秒間50発を超える銃弾が狙うのは、ガウェイン本体だけではない。その大半は高速道路へと降り注いでいた。


「ッ!? しまった、おのれジェット・バレル! 卿はこれをっ!!」

「さすが気づいたか! けどもう()()は完了なんだよ!」

 ブースターで後方に大きく飛び退きながら、ロングライフルを肩のホルスターへと戻す。

 ガウェインはそんなジェット・バレルを追いかけない。いや追いかけてはいるのだが、スピードは上がらず突き放されるばかりだ。


「くっ……! こ、こう道が荒れていては、ラケーテン・スピナーが……!」


 ジェット・バレルの射撃は、高速道路の舗装を粉々に打ち砕き、道を悪路(ダート)に変えていた。

 砂地や荒野であるならばともかく、ズタズタに舗装を破壊され、細かい瓦礫が積み重なった状態にあるこの路面では、ラケーテン・スピナーはまともに走ることはできない。


「もらったぞ、ガウェイン! さすがのあんたもこいつは豆鉄砲だとバカにはできまい!」


 腰に装備していた二つ折りの重火砲にがつんと一発肘を入れ、ベルトラインのレールに沿って、大きくスウィングさせる。遠心力によって砲身が展開し、その真なる姿を取り戻す重火砲『ストライク・ワン』。


「ち……ソードオフしたエネルギー榴弾砲か。攻城兵器とは、えげつないものを用意してくるものだ。しかし威力はあっても卿のアバターでは反動が強すぎて、砲撃が安定すまい!」

「あんたらの重装甲とやり合うんだ、このぐらいの火力は持ってないとやってられねぇんだよ! 当たらないと思うんなら、その場で突っ立てるがいい!」


 セレクターをチャージモードにセットし、ゴーグルのターレット・レンズが目まぐるしく回転する。最適の射撃タイミングを求めて弾道補正プログラムと連動し、標的であるガウェインのモーション・サンプリングを行っているのだ。

 ジェット・バレルの射撃はこの『目』によるモーション・サンプリングよる動作予測を元に行われる。

 射撃タイプのアバターにとって目の良さは生命線だ。ありとあらゆるカスタマイズで、視覚について強化している。ジェット・バレルもまた例外ではなかった。

 ターレット・レンズ越しにガウェインの姿をにらみ付ける。

 またとない好機に、心が昂ぶった。チャージタイムはもう少しかかる。

 だがこの距離があれば、ガウェインは間合いを詰めるのは間に合わない。そして自分は──外さない。


「終わりにしてやる!」

「それは早計というものだな、ジェット・バレル! 卿ではないが、我にも奥の手の一つや二つはある!」


 ガウェインの持つ『重戮槍(ミンチ・ランサー)』がひときわ強く唸りをあげた。

 空気が渦巻く。らせん状に配置された可動刃によって風の断層が生まれ、竜巻となって槍へと集中しているのだ。

 足をしっかりと踏みしめないと、引き込まれてしまいそうだ。


「な、なにを?」

「ジェット・バレル! 我がインファイターだから想定しなかったか? チャージ・カノン以外にも、飛び道具があるということを!!」


 どうっと槍が突き出された瞬間、荒ぶる大気がまるで龍のようにうねりながら射撃体勢にあったジェット・バレルに襲いかかった。

 カウンターを取られたのだ、避けようがない。渦を成した強烈な風圧は、ただそれだけでも尋常ではない威力でジェット・バレルの身体を引き裂こうとする。

 その上、巻き上げられた瓦礫が渦に混じり、それ自体が意思を持つようにアバターの身を打ち据えるのだ。

 あたかもミキサーの中に放り込まれたかの暴威。下手に動けば完全に巻き込まれ、その時点でおしまいだ。

 文字通り渦中にあるジェット・バレルは、歯を食いしばって耐える。

 ただ耐えているだけではない。光明を、活路を探していた。

 瓦礫を巻き込んでいるがゆえに、歪に変化する気流。

 ゆえに生まれるほんのわずかな気圧の乱れ、風のほころびを見定める。


「ぐ……こ、こんのぉっ!!」


 ライフルでかき分けるようにして風の中をもがき、ロケット・ブースターを点火。ほころびを通じて強引に渦を突っ切ると、アバター・フレームが無理な機動にみしみしと悲鳴をあげた。


「逃れたか。まずはさすがと言っておこう。だが次はこんなものではないぞ」

「……くそ! このままじゃ押されっぱなしでたまるかよ!」


 ホバリングしながらガウェインをにらみつけるも、余裕というものはまるでない。

 きしむ身体から、風に引き裂かれた装甲がバラバラとこそげ落ち、内部フレームが露わになる。

 もともと防御力などないようなセッティングだが、こうまでなると一撃一撃が致命傷だ。これ以上は一発たりとて喰らいたくない。


(とはいえ……今の竜巻は『ストライク・ワン』のチャージ・ショットより出が早い。かといって、チャージなしであの装甲を抜けるかは怪しいな。くそっ、付け入る隙が見当たらねぇな。手持ちのカードが違いすぎる。対抗できる手札がなけりゃ、どうにも……)


 武器が要る。道具(武器)ではなく、長所(武器)が。


「対戦中に考えごとか? それは卿の悪いクセのようだ!」

「ほっとけ!」


 まだ距離はある。速射で足下を狙い、ガウェインをけん制しながらなおも考える。

 自分の武器は何か。ガウェインに勝るところは何か。

 もちろん、今さらこの場で都合よく、新しい能力が発現するなんてことはありえない。

 自分が持っているものの中から、勝機につながる手札を見つけなくてはならないのだ。


(……それとも、このまま粘り続ければ、いいのかな)


 ふらりと、そんな弱い考えが頭をよぎる。

 そもそもストレーガがジェット・バレルに求めたことは、ガウェインの分断と足止めにすぎない。間違っても勝てるなどと、そんな期待は抱いてなかった。

 勝ちを諦め逃げを打っても、決して彼女は責めないだろう。

 百戦錬磨のアバターであるストレーガの見立てだ。自分のスペックを使い切っても、おそらくそのあたりが関の山なのだろう。

 彼女がそう考えたからには、それは九割九分の事実に違いない。

 だがそれでも、その予測を覆したかった。彼女に信用されているのは分かる。

 キミは強いと、何度もジェット・バレルを励まし諭したストレーガが、彼を見くびっているということはない。

 彼女が真摯であればあるほどに、ジェット・バレルは己のふがいなさが身にしみた。彼女のために──とか、そんなお題目ではない。単純に、下に立つ自分が悔しかった。

 ガウェインの提案を蹴ったのも同じ理由だ。あれは彼を下に見ていた。部外者であれと断ぜられた。

 それが悔しかったから、彼は提案をその場で蹴りつけた。

 そうだ、結局ジェット・バレルはこの戦いで、己の意地を通したかったのだ。

 思い出した。女王も魔女も関係ない。

 ただスピット・ダンプでくすぶっていた己の過去を払拭し、決別するためにこそ、今日という機会を使おうとしたのだ。

 魔女に力を貸すとはそういうことだ。本当の意味でのギブ・アンド・テイク──『剣の魔女(ストレーガ)』と『黒い銃身(ジェット・バレル)』が結んだ契約の、誰も知らない本当の意味だ。

 ならば、今ここでこそ意地を張る。それこそが男の『武器』なのだから。


「だったら……もう一回だ! まだ使ってない技もある! 逃げを打つなら、その後でいいよなっ!!」

「ほう、全力でくるか! ちょうどいい、こちらもそろそろ……時間がなくなってきたのでな!」

「いつでも倒せるつもりで、付き合ってたっていうのかよ!」

「そうでなければ、女皇の近衛は務まらん!!」


 ガウェインがラケーテン・スピナーの回転を上げる。パワーを増やして、無理矢理悪路を乗り越えようという算段なのだろう。

 対するジェット・バレルももはや間合いを開けようとはしなかった。相手のほうが先に動いた。これならばぎりぎり、ガウェインの槍が先に届く。

 ならば得意レンジにこだわるよりも、前に出てカウンターを取りにいく。乱暴な手段だが、ガウェインという強敵を相手にした以上、定石通りで勝ちを拾えないのはすでに証明された。

 奇襲と奇策、戦場では尊ばれることのない一か八かの運否天賦に賭ける。まさしく乾坤一擲だ。

 だが思い出せ、『剣の魔女(ストレーガ)』と戦ったときはどうだった。そのギリギリの選択こそが、彼女に一撃を与えたではないか。

 今しかない。今こそ、自分の潜在能力(ポテンシャル)を信じるのだ。

 ジェット・バレルは加速する。

 速く、速く、さらに速く。そしてついに互いの制空圏(間合い)が──激突した。

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