ユニーク7000記念作品
どうも、コクロルです。
はい、本編とは全く関わりがありません。
それでもいいと言う方は見ていってください。
すっかり日も暮れて、誰もいないはずの教室に二人の影があった。
少女も少年もそわそわして落ち着かない様子だった。すると覚悟を決めたのか、少女は告白をした。
「私、あなたの事が好きなの!」
突然のことに少年は驚いた。まあ当然だろう、彼女の見た目は美少女に当てはまる部類なのだから。驚くのも無理はない。そんな彼女が彼に告白しているのだ、パニックにもなるだろう。さらに少年は彼女のことが好きだったのだ、まさかの両思いに驚きを隠せなかった。
だが、何も言わなかった少年を勘違いした少女は、急に弱々しくなっていく。
「……やっぱりだめだよね、私自分勝手でわがままだから。あなただってこんな子よりも他の子のほうがいいって思ってるでしょ?」
彼女は自分を責めるように次々と言葉を紡いでいく。
彼に気に入られるには自分は相応しくないと……。もっといい人がいるということを……。
「違う」と少年は言った「気にすることはない……」と、
しかし少女はさらに勘違いして行く。
「違わない!あなたも私の事を鬱陶しいとか思ってるんでしょ!!」
少女は聞いていたのだクラスの男子が喋っていたことを。
クラスに次の授業の忘れ物を取りに行ったときだ、クラスの男子たち数名はまだ教室に残って喋っていたりしていた。そこで早く忘れ物を取って戻ろうと思ってドアに手をかけた時に聞いてしまったのだ。
クラスの男子が私の悪口を言ってる事を。
そして彼までもがその事を口にしていたことを。
聞いたとたん彼女は絶望した。ずっと好きだった彼が一緒になって彼女の悪口を言っているのだ、絶望はしなくてもショックは受けるだろう。聞いた途端悲しくなって逃げ出した、彼が喋った後に逃げたのでその後彼が言ったことは聞こえなかった………
「……だって………聞いたもの…私の悪口……言ってたんでしょ………」
少女は泣いていた、絶望に耐えることが出来ず泣いているのだ。
少年は言い返すことなど出来なかった。実際に言っていたからである。
この少年も彼女のことを好きになっていた、いつも活発で元気の塊のような彼女のことを。しかし周りはそうではなかった。元気すぎるため、周りの者は彼女を嫌っていた。
なので、彼も周りに流されてしまったのだ「聞こえなければいいだろう」ついそんなことを思ってしまって。彼女が聞いてるとも知らずに………。
だが彼は悪口を言った後に、彼女の良い所も言っていた。そこには他の男子も頷いていた。みんなが嫌がることも弱音一つ吐かずに進んで自分からやる少女にクラスのみんなは感動していた。
「確かに悪口は言った。でもそれは場の雰囲気に流されたからで……」
少年はそう訴えた、だが彼女はそれすらも信じようとしなかった。
いや、信じられなかった…………。
「嘘よ!本心ではそう思ってるくせに!!」
彼女は取り乱しながらそう言った。
もう限界。
この続きはまたの機会に。