Xでラノベ感想ポストがバズるとこうなる
バズった本:電車で殴られてるイケメン男子高校生を助けたら女子高の王子様だった件1(本文では、「電車王子様」と略します)
■Xでラノベ感想ポストがバズるとは何か?
これは、昨年末くらいから観測されている事象で、ラノベを読んで感想を述べたポストがバズることを言います。
ここで言う「バズる」とは、取り敢えずこの場では1,000いいねに到達する事とします。
ちなみに「万バズ」は1万いいねで、これを達成する感想投稿ポストが今年の年明け早々辺りから急に発生しだしたので、出版社やラノベ界隈はかなりザワついています。
以前からラノベの感想をポストするユーザーはいくつもあり、特に感想の内容や書き方に変革が起きたわけではないのですが、X側のおすすめやタイムラインを表示する際の内部アルゴリズムが変わったため、現在は感想ポスト、それも長文で書かれた物がバズりやすい環境になっているのではというのが有識者の見解です。
■Xで感想ポストがバズったらこうなる(私の場合)
〇基本情報
・書名:電車王子様(本来のタイトルは前書きに)
・発売日:2025/11/25
・Xで感想ポストがバズった日:2026/2/12
・バズった感想ポスト
https://x.com/Hiyuu_0304/status/2021548467336937855
〇経緯
Xがバズった日に私が最初に感じた異変は、カクヨムの作品フォロワー数でした。
「あれ? 今、連載投稿止まってるのに、電車王子様の作品フォロワー数が一晩で50も増えてる」
朝、カクヨムの通知に記された、作品フォロワーの増加数を見て私はギョッとしました。
連載していてランキングに載っている時ならともかく、今は書籍関連作業に専念させてもらっていて1か月以上web更新は止めている状態。なのに何でだ? レビューも貰ってないのに……。
この時は、カクヨムトップページの注目の作品欄にでも載ったのかな? と思いつつ、とりあえずスマホから離れます。
で、昼休みに電車王子様のカクヨムの作品ページを見ると。
「おお⁉ 日間PVが跳ね上がっとる!」
最近は1日1,000PVくらいで推移していたのに、昼の時点で5,000PVくらいあったのです。
今日の分だけPVグラフが突き抜けていたので、実に分かりやすかった。
なんでだ?
と、?マークが頭の中をぐるぐると回りました。
で、併行で投稿している小説家になろうの方も確認すると、やっぱり小説家になろうのPVも同様に、PVが前日の数倍の値を記録していました。
──あ。これは、小説投稿サイト外で何かあったな……。
そう察した私は、すぐにXを……見る事は出来ずに午後の仕事をソワソワしながら片付け、妻の帰りを待ちました。(当該日はテレワークなので自宅にいました)
説明しよう!
Xの話をしたり顔でしておいて、私はXを、というかSNSの類をやっていない!
だから、Xを見たい時には、妻のスマホを借りて妻のアカウントで見る必要があるのだ!
なんでそんな面倒くさい事してるかだって?
私の性格上、Xやってたら四六時中確認しちゃって執筆にならんからだ!
そんなこんなで、仕事から帰宅した妻から早速スマホを奪い取りXでエゴサしてみると、やはりビンゴでした。
作品名でエゴサして、人気のポストの一番上に表示されたポストを見ると、いいね数は5,000。インプレ数が13万という、明らかに今までとは桁違いな数字を叩き出している感想ポストがあったのです。
当該の感想ポストは前夜にポストされていたので、小説投稿サイトのPVが上がり始めた時期とも一致していました。
感想ポストがバズっているのを見つけた時はめっちゃ嬉しかったですし、当該感想をポストしてくれたユーザーの方もバズったのを喜んでくれていて、思わずこちらも笑顔になりました。
今回は、本のお買い上げのみならず、このような幸運を届けていただき本当にありがとうございました。
この場を借りて、お礼申し上げます。
■バズった影響
さて。
バズるとどういう事が起きるのか、作者視点で見ていきます。
〇小説投稿サイト
PVはカクヨムが8倍、小説家になろうで5倍に跳ね上がり、小説家になろうではジャンル別日間ランキング入り、カクヨムではジャンル別週間ランキングが300位台から一気に100位台までジャンプアップしてました。繰り返しますが、ここ一か月以上は、何も更新してません。
せいぜいが、電車王子様の続刊が決定したことを皆さんに報告したくらいです。
〇Amazonランキング
実はこっちの方が影響が大きかった。
kindleランキングが急伸したんです。
具体的には、kindleランキング(ラノベ):1,600位台 → 300位台 となりました。
元々、電車王子様は発売当初から何故かkindleが異様に強くて、発売日から既に2か月半の期間が経っても尚、かなり良い順位に食い下がっていたので、今でも毎日Amazonのランキングはチェックしてました。
発売日から既に2か月半の期間が経っていて、kindleアンリミテッドに入った訳でもないのにこの急伸は、明らかにXの感想ポストのバズりの影響だと思われます。
〇上がった期間
Xのバズりというのは、広大なSNSの世界では毎日のようにいくつもの場所で起きている物です。
だから、一気に熱を発した後は、一気に落ち着きます。
当該感想ポストも1日以上が経つと、いいね数やインプレ数の上昇も落ち着き、合わせてkindle順位等の上昇も直ぐに落ち着きました。
■バズるためには
まだまだケーススタディが絶対的に不足している感想ポストのバズり。
この事象を解明するためにも、電車王子様のバックグラウンド情報も含めて、素材として提供します。
特に、電車王子様は、発売から2か月半という期間が経ってからのバズりですからね。
他のバズった感想ポストの多くは発売直後の時期ですから、そういう意味でもこれは貴重なケースかもなので。
〇バズりの前に小さなバズり有り
今回のバズりに関連してですが、実は、電車王子様については小規模なバズりが以前にも起きていました。
件数としては2件。
1つ目は、発売日前にレーベルの公式アカウントが発売情報を載せたポスト。
『電車王子様のXの発売情報ポストのインプレ数が異様に高い』と、担当編集さんから報告があったんですよ。
インプレは7万、いいねは2,000くらい。
自分「けど、なんでインプレ数が上がったんですかね?」
担当編集さん「さぁ?」
自分「王子様系ヒロインって供給少ないからっすかね~?」
と、この時は2人でただ首を傾げあっていました。
2つ目は、同じく感想ポストでした。
これは、発売直後の物でした。
いいねは900、インプレは4万
これも長文感想ポストでした。
〇SNS戦略は?
何もしてないです。
先に述べた通り、作者の私はXなどのSNSアカウントを持っていませんので、作者発のSNSでの営業活動はゼロです。
発売日から2か月半経ってますから、出版社レーベルのXアカウントでも特に触れている様子は無かったです。
〇他の宣伝はしてた?
先に、作者としてSNS戦略は取っていないと申し上げましたが、宣伝活動を何もしなかった訳ではありません。
私が宣伝活動として行ったのは以下です。
・発売される電車王子様のweb更新の再開
・同じラブコメジャンルの新作を投稿
※投稿期間は、発売日の1週間前から発売日の1か月後までという『ラノベは初動の売上が大事』と言われている期間です。
それぞれ2作の後書きで、『買ってね』と宣伝しまくりました。
特に、宣伝目的で書いたweb新作はカクヨムの週間総合ランキング4位まで行ったので、宣伝効果は結構あったのではと思います。
最盛期で、カクヨムでの1日のPVは電車王子様が1万PV、新作が5万PVくらいでした。
あ、この新作も書籍化するので、よろしくお願いします。
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■今後の展望
〇どんな感想ポストがバズる?
Xをやっていないに等しい癖に考察してみます。
この感想ポストバズりですが、一部の有名なユーザーがフォロワー数の多さを背景に、いいねを伸ばすという形ではないようです。
私のバズり感想ポストを書いてくださったユーザーの方も、普段通りに書いていたのに、なぜこんなに電車王子様のポストがバズったのかは分からないし、驚いているといった感じでした。
そうすると、誰が言ったかではなく、『忖度の無い感想内容だから伸びる』というのが本質なのかなと思います。
当たり前じゃんと思われると思いますが、ここが一番基本で大事なんだと思います。
今、感想ポストがバズる根底には、信頼があるからだと思います。
利益関係の無い第三者が
良い部分は、「良い」と書き
ちょっと足りないなと思った部分は、「ここは今後期待したい」と正直に書く。
(※注意:決して、感想ポストで作品をこき下ろせと言っている訳ではないですよ。良い所9:今後の課題1が皆が幸せな感想ポストの比率だと思う)
そういった忌憚の無い生きた感想だからこそ、SNSを見た人はそれを信用して購入に踏み切ってくれる。
そんな図式が出来ているのかなと思われます。
これは、まだ感想ポストのバズりという事象が発生するようになって日が浅く、読んだラノベの感想をポストするユーザーが大きく増えた訳でもない今だからこそ、より顕著なのかもしれません。
〇今後はどうなる?
売上爆増の起爆剤となる可能性を秘めている感想ポストを、売り手側である出版社や作者側は本気で、そして戦略的に今後は求めていくことになるかと思われます。
何が当たるかの再現性が今のところ誰にも分からない以上、キャンペーンなどで感想ポストを募集し、数を打つことになるでしょう。
そうすると、玉石混交になってしまい、バズりにくい環境になってしまうかもしれないのが危惧する所です。
そうでなくても、X運営側のアルゴリズムや事情が変われば、今回の変質とは逆に、感想ポストが伸びにくくなる環境になってしまう可能性だってあります。
なので、金の卵を生むガチョウは皆で大事にして、長生きしていただきたい所です。
■最後に
結局、結論としてはバズる感想ポストの再現性は無いので、それこそ運頼みだと言えます。
けど、バズるためには、何かしらの素地は必要なのかなとも思います。
その素地の構築をSNS上の営業活動で行うのか、或いは小説投稿サイト上で行うのかの違いはありますが、頑張っている作者にこそ幸運が舞い降りると良いなと、一作者としては思います。
そして最後に、感想を書いてくれるユーザーさんへ。
SNSはやってないけど、ちゃんと全て目を通してます。
感想って、バズるバズらないは脇に置いておいて、書き手としてはたまらなく嬉しい心の栄養なんです。
本をお金を出して買ってくださった方から、『面白い』、『ヒロインがカワイイ』と言っていただけると、『満足していただけたようで本当に良かった』と嬉しく、そして安堵します。
本を買ってくれた上に感想を書いてくださり、それが更に他の読者さんを開拓するに至り、そして作者が続きを書く原動力になる。
そんな素敵な今のサイクルは、感想を書いてくださる皆さんから始まるんです。
なので、今後も色んな作品や作者の希望の光となってください。
いつも、ありがとうございます。
そして、今後もよろしくお願いいたします。
<了>




