属性
この国には魔法の属性が二つある。
火と水の二つらしい。
産まれた時に透明の石に触れさせ、何色に光るかで決まる。赤であれば火。青であれば水。
強さは人それぞれであり、水と言っても指からチョロチョロと少し出すくらいの者もいれば、滝のように出せる者もいる。火も同様だとか。
家庭でも職場でも、何かあった時のために火と水は一対一になることを推奨されていると言う。
「ま、一般的に火の属性と水の属性が結婚することが多いようです」
フランが嬉しそうに口を挟んでくる。
「ちなみにメアリーちゃんは火で僕は水だよ」
「そうなの!?」
「おい、何勝手に自分だけ言ってんだよ」
トニーも加わってきた。
「ここにいる奴はメアリー以外全員が水だ」
「そうなんだ!!じゃあ私、みんなと結婚出来るね!!ミアともね!」
「何言ってんだよ」などと言いつつも笑顔のトニー。
フランもアーシュも楽しそうに笑っており、ミアに至っては照れて赤くなっている。
試しに透明の石が付いたネックレスを持ってみる。
ぼんやり赤い光が輝き出す。
「すごいすごい!」
だから昨日つけてたアクセサリーは全部赤だったのか……と納得する。
「あれ?でも誰も使ってないよね魔法。見たことないよ、使ってるとこ」
「割に合わないんだよ」
アーシュが話し出す。
「魔法はとても大きな力を使うんだよね。強い魔法を使う場合は三日間動けなくなったりするし。
それなら水も火もすぐ手に入るから魔法より本物使う方がいいってわけ」
「なんだ〜使ってみたかったな〜」
あれ?何か今変な雰囲気にならなかった……?




