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看護師が異世界の令嬢に転生しスキルを使って無双する話だったハズなのに!?  作者: VANRI


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楽しい旅行?

「いや〜でもあんな可愛いうさぎちゃんなんてゼインに似合わな過ぎて……」

アーシュが思い出して笑う。


「ほう……では何の動物なら似合う?」


「うーん、ヘビとか?」


「こんな……?」

ゼインが左手を掲げると腕にヒュルヒュルと青いヘビが現れ手先の方へ移動して行く。


「そうそう、そんなやつ……って!?ヘビ!?」

アーシュだけでなく周りも驚きを隠せない。


 だがそんな事も気にせずヘビは手先からストンと床に落ち、一瞬で女性の姿に変わった。


 長身痩せ身のスレンダー美女、青い長い髪を後ろの下の方で一つに纏めている。服装は男性騎士と同じ服である。


 ドレイクと同じようにひざまずく。

「初めまして。クロエと申します。副団長を務めております」

 無表情なので感情が読み取りづらい。


 美女の登場にアーシュは目を離せない様子。

手を叩いて喜んでいる。

「わーい綺麗なお姉さんだ〜!」


 だがふとある事に気づく。

「動物の姿で服を着ていたとしても、人間になった時に服が破けたりはしないんだな……」


「おお!いいところに気づいたな!」

ドレイクが嬉しそうな声を上げる。


「我が出身国では特殊な糸を使っており、それに対応出来るのだ。まあ、逆に君たちと同じ服は着れないが」


 アーシュが小さく舌打ちした。


 あいつ絶対女の子が人間になった時に服破けるの期待してたな。


 トニーが不思議そうな顔をする。

「騎士団長や副団長が自分の国の出身者じゃないって珍しくないか?」


 ゼインが足を組み替えながら答える。

「そうだな……他国から見れば珍しいかもしれんな。

我が国は俺が産まれた時にはすでに自由に異国の者が頻繁に出入りしていたから、あまり気にはしてはいなかったが……」


 そうか確かに。

現代でも大統領が異国の人とか珍しいもんな。


「凄いな……よっぽど信用していないと出来る事ではないよな……」

アーシュも感心している。


「今回の目的は何?」

私が興味あるのはそっちだ。


 ゼインが真面目な顔になった。

「主に二つ。

一つは、火の伝説について調べたい」

「火の伝説?」

 全く聞いたことがない言葉なので興味を引く。


「この二人の出身国には火の伝説があって、

昔、強大な火を扱う女神が存在していたという。

 そこにメアリーの力をコントロールする手掛かりがないかと思ってな」


 しまった!色々あって自分が一番やらなければならない事を忘れていた。

 しかも国内にいると命の危険がほとんどないから石の存在すら忘れそうになる。


「そして、その火の女神が山を爆発させた事から、この国では地下から温かいお湯が沸くという。

このお湯に浸かりに行こうと思う。

 あと……まあいいか、これは。そういう事だ」


 最初の説明の時に「主に」って言ったこと、

そして何か言いかけた事に少々疑問は感じるが……


 これは温泉旅行じゃないか!!

嬉しい嬉しい!!絶対行きたい!!

 前回に引き続き旅行第二弾!!


「行く!!絶対行く!!」


 私が喜んだのを見てゼインが立ち上がり近付いて来た。私をひょいと抱きかかえる。


「前回約束しただろう。次は楽しい旅にしよう、と。

その約束を果たしに来た。今度は楽しい旅にしよう」

 優しい笑顔を向けられ照れてしまう。


「あんなフワフワ頭のことは忘れろ。

俺が慰めてやる。俺はあれに劣る所は一つもないぞ」


「ああーー!」

とみんなの落胆する声。


「もう〜フランの話するなって念押ししてたのに〜」

「せっかく事前に連絡しましたのにー!」

「何のための連絡だよー」


「ああ、そうだった。すまんすまん」

悪びれることなく答えている。


 なんだみんなが心配してゼインを呼んでくれたのか。それでゼインも旅行を考えて……


 みんなの優しさに胸が締め付けられる。

その会話を聞いて笑ってしまった。


「そうだ。そうやって笑っていればいい。

お前の笑顔は皆を笑顔にするんだから」


「前回は同行されませんでしたが、今回はお二人も同行されるんですか?」

ミアが質問をする。


 ドレイクが気まずそうな声を出す。

「あ、いや、前回はちょっと諸事情があって……」


 ゼインが笑いながら答える。

「前にあの国に行き、動物になってしまった時大変だったのだ。カラスたちに酷い目に遭わされて」


「ああそれで」と一同納得する。

あんな凶暴なカラスたちがいたんじゃ、うさぎやヘビはひとたまりもないだろう。


「今回は我々も同行致します」

クロエの冷静な声。


「見張ってないと何をするかわからないからな、我が王は」

ハハハと笑うドレイク。


 ゼインが何かを思い出したようだった。

「そう言えば、そのお湯に浸かる場所には、

男女が混ざり合って入れる所があるらしいぞ!

メアリー一緒に入ろうな!」

満面の笑みを見せられる。


 ま、混ざり合うって言い方言い方!

混浴のことだろうけども。


「ほんとかゼイン!!」

アーシュの顔が輝いている。


「そ、そうなのか……」

トニーは顔に出さないが、まんざらでもない様子。


 何はともあれ温泉旅行!!楽しみだ〜!!




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