突然の転移?!
僕はとある人と電話をしていた
「今週の土曜日なんだけど、予定空いてるかい?」
『うん、もちろん空いてるよ。けどどうしたの?』
相手は本当に心当たりがないと言う様に聞いてきたので
「燈君、もう忘れたのかい?初めて会った時デートをする約束をしたじゃないか」
と傷ついた様に言うと
『あー、ごめん忘れてたよ。でも何度か一緒に遊んだじゃない?』
「僕は、君と二人きりのデートを望んでいるんだよ」
と拗ねた様に答えてやった
『うーん、まあ良いよ。じゃあ今週の土曜日の8時にハチ公前で』
と気にも留めずに話を終わらせて電話を切られた。
でも、そこが気に入ってるんだよな。
初めて会った時なんであの子を助ける気になったのかは僕にも分からないけど、そんな事は重要じゃない。重要なのは今の僕が彼女に想像以上にぞっこんな事だからね。これからどんな楽しいことが待ってるのか胸が躍るね。
***
土曜日当日7時45分
もうそこにはマーリンが来ていた。
まだ3月で寒さが残っているからかカーディガンを羽織り動きやすそうな長ズボンという格好で待っていた
私はと言うとこれといっておしゃれして来たわけじゃない。いつものちょっとよれたTシャツにジャンパー、ダボダボの長ズボンという格好だ。我ながらダサいとは思ってはいる
「マーリン、お待たせ」
そう声をかけると、黒髪の青年はスマホから顔を上げ
「いや、あまり待ってはいないよ。僕も今着いたところさ」
と軽く笑って言った
「君が行きたいところはあるかい?」
と聞かれた
「決まってるわけじゃないの?」
「君がどういう所が好きなのか分からなくてね。でもたまには行き当たりばったりでもいいじゃないか」
と肩をすくめて言った
「まあ、そうだね。じゃあ商店街巡りをしない?意外とこれが面白いんだよ」
『じゃあ、そうしようか」
お昼ご飯を食べ終わり、都心から離れた小さな丘を登る事にした
「マーリン、頂上まで後どれくらいの?」
そう息を整えながらいうと
「後100メートルくらいかな。にしても君体力はもっとつけたほうがいいんじゃないか?」
と馬鹿にする様に笑って来た
「体力が付きづらい体質なんですー。別に運動ができないわけでもないし」
と不貞腐れた様に答えた
「まあ、いっか。いつか君に体力がつく様に祈っとくよ」
とあきらめられた
そんなこんなで暫くすると頂上に着いた
「わあー、綺麗」
というのもちょうど空がオレンジになりかけていた為澄んだ空だったのだ
「ここまで登って来た甲斐があったってもんじゃないかい?」
と誇らしげにマーリンが言った
「確かにこの景色が見られたから安いもんかもね」
なんて話していると急に私達2名の地面が光出した。
「えっ、これなんなの?!」
と戸惑っているとマーリンが血相を変えて手を握って来たて
「僕の手を絶対に話すんじゃないよ。どこに飛ぶか分からないからね」
といった。何を言っているのかさっぱりだったが取り敢えず言うことに従った。
そしてまばゆい光に包まれた
***
目を覚ますとマーリンと手を繋いだ状態で地面に倒れていた。周りを見渡すとまるで中世かの様な建物が建った街が少し離れたところにあった
「マーリン、起きて、起きてってば」
と取り敢えずマーリンを起こした
「うーん、はっ!燈君大丈夫かい?」
「うん、大丈夫だけど…ここどこか知らない?」
そう聞くとマーリンは周りを見回した。そして現実が受け入れられない「なんでここなんだ」「いや、ありえない」などと呟きながらその場をうろうろしていたが暫くすると立ち止まり
「おそらくここは中世のイングランド付近だと思う」
と伝えてくれた
「この近くに街があるから取り敢えず行ってみない?」
と尋ねるがマーリンは首を横に振り困った様に
「僕は変装でもしないといけないんだ」
といった
「君に伝えるか迷ったんだけどこうなった以上は仕方ない。僕はアーサー王伝説に出てる宮廷魔法使いマーリンなんだ」
と続けて言った
***
「じゃあ、つまりマーリンは封印が切れたから現代に出て来て生活してたって言うこと?」
アーサー王伝説のマーリンは色々と予言を告げて恋人と共に旅に出たがしつこかった為騙されて封印されたのだ
「ああ、そんなところさ。君と出会う半年前くらいの話だけどね」
となんでもない様に言った
「そして恐らくこの時代の僕も居ると思うよ」
とも言った
「うーん、じゃあマーリンは魔法使いなら魔法でどうにかすればいいじゃん」
と提案した
「仕方ないか…人に変身するのは疲れるからやりたくなかったんだよな〜」
と言い渋々承諾した。
するとマーリンの体が光で包まれ、まるで魔法少女(じゃなくて魔法少年か)みたいだ。光が収まると目の前にいたのは濃い赤髪を短く切り海の様に深い青い目をしたマーリンだった。
「どうかな?君と兄弟という設定で通せる見た目にしたのだけど」
と自信満々に言ってきた
「確かに兄弟って言われたら納得できそう!」
と褒めた
その後私の服も変えてもらったり準備を整えて街へ向かった。




