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こんな恋愛は嫌なんです公爵様  作者: 野苺いちご
終わりの始まり
2/3

1話 あれ?ここはどこ?

予告編から始まりいよいよストーリーがスタートするよ。どんな物語になるか楽しみだね!

時神アリスは、日本のどこにでもあるような街に住む女子高校二年生だ特別な才能も、目立つといえば幼いということ、友達からは「アリスちゃん可愛らしい」とよく言われる方だ。


その日もいつものように、学校帰りに友達と駄菓子屋に寄っていた。


「ねえ、アリス、このグミ超美味しいよ!」


親友のあかりが袋を差し出す。アリスは笑いながら一つ摘まんで口に放り込んだ。

 

「ほんとだ!甘酸っぱいね。次はお菓子パーティーしよっか?」


「いいね!アリスの家でやろうよ、アリスのお母さんの手作りクッキー美味しいから 食べたいし!」

あかりが目を輝かせると、アリスは「了解!」と元気よくグッジョブしました。


友達のあかりはカバンから漫画をだし


「アリスこの本私のおすすめだから読んで見てこんな恋愛は嫌です公爵様ていう漫画なんだけどね 」


アリスはニコニコしなから「わかった今夜に読むね明日までには返すよ」


家族にも愛されて、友達と笑い合うこんな時間が、アリスにとって何よりの幸せだった。


夕陽がオレンジ色に染まる帰り道、アリスは友達と別れて一人になった。イヤホンから流れるキュートな音楽に合わせて鼻歌を歌いながら、家の近道である細い路地に入る。


その瞬間だった。


背後から鋭い気配を感じた時には、もう遅かった。冷たい刃が背中に突き刺さり、アリスは息を詰まらせて膝をついて見あげた。


「何…?」


視界がぼやけ、血が地面に広がる。目の前に現れたのは、深くフードをかぶった人物――見覚えのある背丈だった。アリスと同じくらいの高さで、どこか懐かしい輪郭。でも、顔は影に隠れ、意識が薄れる中でそれが誰かは分からない。ただ、その人物からは悲しみと恨みのオーラが強く漂い、アリスを包み込んだ。


血が地面に広がり、視界がぼやける。通り魔だった。ニュースで見たことのある言葉が頭をよぎるが、痛みと恐怖で思考がまとまらない。


「助けて…誰か…」


力なく呟いた声は、夕暮れの風にかき消された。 意識が遠く中聞こえないはずの音、懐中時計の針がチクタクと鳴り響く。


通り魔は聞いた事もない言語で。

「Mea famylae et Ethernya mihi redya." 」


聞き慣れない言葉が、低く震える声で響いた。アリスは目を瞬かせた。日本語でも英語でもない、中世の詩のような響きに、どこか神秘的な余韻が混じる。なぜか心の奥に引っかかり、胸が締め付けられる言葉だった。


「アリス!」

それは聞き慣れた青年の声――ルイスの声だった。遠くから叫ぶような、切実な響き。アリスは最後にその声を追いかけようとしたが、力尽き、すべてが暗転した。


アリスの平凡で愛おしい日常はそこで終わりを告げたのででした。


次に目を開けた時、アリスはふわっとした感触に包まれていた。


「ん…?」


目蓋を上げると、そこは見慣れない豪華な部屋だった。天蓋付きのベッド、壁には星と時計の針が刻まれた紋章。腰に何か硬いものが当たっているのに気づき、手を伸ばすと、星がちりばめられた懐中時計がドレスのリボンに結ばれていた。


「ここ、どこ!?」

慌てて起き上がろうとした瞬間、背中に鈍い痛みが走った。

「っ…痛い?」

鏡を覗き込むと、金色のロングウェーブの髪と、幼く可愛らしい顔立ちの少女が映っていた。「誰!?」

だが、背中のドレスに微かに血が滲んでいるのが見えた。


「私、刺されてた…!?」


混乱する頭に断片的な記憶が流れ込む。アリスは通り魔に刺されたはず。見覚えのある背丈、悲しみと恨みの気配、「Mea famylae et Ethernya mihi redya」という言葉。そして、最後に聞こえた「アリス!」というルイスの声。


何かが傷を抑え、彼女を救ったのだ。





補足

アリスの見た目はオリーブ色の地毛で黒目で可愛らしい幼い女子高校生


あかりは人気者で綺麗なショコラ色の美人系同級生でした。とても友達思いな子です。


最後出てきたルイスはアリスの同級生だよ。でも誰かにしてるね誰だろう?

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