表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

なろうラジオ大賞2 • 3 • 4 • 5 • 6参加作品

散歩に行こう


持病を幾つも抱えている私は医者に勧められて、天気の良い日は毎日散歩に出かけている。


玄関から出て両手を上に力一杯伸ばす。


なんか今日は調子が良い。


アパートの2階に住んでる為、階段を登り降りする時は手すりにしがみつくようにして登り降りしているのに、今日は手すりに掴まる事も無く降りられた。


何時もの散歩コースに向かう。


何時もの散歩コースとは、アパートの裏に見える川沿いの土手の上の遊歩道。


土手の上の遊歩道に登る為の階段を3弾飛ばしして上がる。


ウォー! 今日は身体が軽いな。


何時もだと、遊歩道に上がる階段の前で息切れして暫く休まなくてはならないのに。


身体が軽く感じて私は持っていた杖を振り回し歓声を上げながら、全速力で遊歩道を走る走る走る。


時たまジャンプするように飛び上がりながら遊歩道を走った。


こんなに全速力で走ったり飛び上がったりしたのって何時以来だろう?


多分、50年前の大学生の頃以来だろうな。


老人の幽体が遊歩道を歓声を上げて走っていた頃、老人の肉体はアパートの部屋の布団の中で孤独死し冷たくなっていた。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
肉体からの「卒業」ですね。(笑)
空も飛べるはず(*´∀`*)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ