異世界転生したら、ランドセルだった件 ~無限収納のスキルで幼女を収納しまくりたい~
小説家になろうラジオ大賞4
テーマは「ランドセル」
なんてことだ!
まさかランドセルなんかに、生まれ変わるとは!
生前の行いが悪かったからか?
そりゃあ、いろいろと幼女と遊んできたけれど……
どうせ生まれ変わるなら、幼女が乗る自転車のサドルになりたかった。
それがランドセルはないだろ!
せっかくの異世界転生だというのに。
ここはどうやら湖のほとり。
水面に写る自分の姿が赤いランドセルをしている。
うまく動くこともできない。
このままでは雨風にさらされて朽ち果てるだけ。
なんとかして誰かに拾われなくては。
……できれば可愛い幼女に拾ってもらいたいんですけど。
体を揺さぶり、回転させながら動いていると……
茂みの奥から、なんとも可愛らしい幼女が桶を手にし、水を汲みにやって来たではないか!
「ちょっと君!」
「ぇっ?」
女の子が俺の存在に気付き、
「か、カバンが、しゃべった!?」
と、後退りする。
「待って! 僕は怪しいものじゃないから」
「すごく……あやしぃ……」
「僕はランドセルっていって、便利な鞄なんだ」
「ランド? モンスター?」
「違うよ!」
せっかく捕まえた……いや、見つけた女の子。ここで逃がすわけにはいかない。
「僕の特技は無限収納。この中に入るものなら、いくらでも入れられるんだよ!」
「ふぅ~ん」
「そう……君だって入れられる」
ダッ!!
「ま、まってー! 逃げないで! 試しに何でも入れてみてよ」
それを聞いて女の子は、その辺に転がった石を詰め込んでくる。
「ホントだー いくらでも入る」
「でしょ」
げっぷ…… なんで石ばっか入れる?
どうせなら……
「君のパンツとか、いっぱい入れてくれば……」
バシッバシッ!!
「い、痛い! 石で叩かないで! 防御力は皆無だから!」
「ねえ、背負ってみてくれる? こんなに入ってても軽いんだよ」
「ホントだー」
あぁ、背中の温もり。たまんねー
「なんか、湿ってる? 気持ちわるぃ、すてよっ」
「まって、お願い、連れてって! 絶対に役に立つから!」
「んー 便利だから、勇者様か戦士様が来たときに、あげよー」
え? それはちょっと。
「あのね、僕は、小さい女の子にしか装備できないんだ」
「え? 呪いアイテムなの? じゃぁいらない」
「捨てないでー!」
なんとか拾ってもらった俺は、村から湖までの水汲み用のバケツとして利用されることに。
「すごいよねー こんなに水入れても溢れないなんて」
「ね、便利でしょ? げっぷ」
しかし毎日大量の水を飲むはめに。
まぁ、こうやって女の子に背負ってもらえてるのだから、良しとしよう。