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ここは私のノートの切れ端
別に生きている理由はない
だけど死ぬための勇気もない
だらだらとただ生きて
無為に歳を重ねるだけ
好きなものもあった気がするけど
人に馬鹿にされてから好きは嫌いになった
何かを好きになるのも怖くなって
心を空っぽにした
嬉しいこともあったような覚えはあるけど
その感情は、熱々になったフライパンに落ちた一雫の水滴のように跡形もなく消える
このまま何にもないままだらだら
あと何十年も生きていくのか、と恐怖すら湧いていた時に
長く続く体調不良で受診した病院で
私は癌の告知を受けた
だから私はここに記そうと思った
何を?
わからない
とりあえず私の中にわずかにある何かを
誰かの目に留まる、留まらないはどうでもいい
ただ綴りたいだけ
もしこの駄文に目を通してくれた人が居たのなら
少しだけ、よければ足を止めていってほしい