異世界転移の錬金生活226 バカな展開
娼館にたどり着いて、聞いてみて驚いた。
娼館の料理の評判が良いため、客が殺到した。
自分がいなくなった後も、その流れは続いた。
急遽業者に頼んで自分たちで対応したが、どうにも厳しい。
いいから、早く料理して納入してくれ。
客としてきたはずなのに、客扱いなぞ全然されず放り出された。
いや、もちろんいいんだよ。
自分はあくまで状況が知りたくて、だね。
久しぶりに楽しもうなぞとは、考えていなかったさ。
ワカ町には娼館はない。
もちろん新拠点ヨシオにも、色っぽい展開なんてない。
ピクシーちゃんとミツバチさんかい。
まあ、みんな裸んぼでかわいいよね。
もちろんいい子だしいい女ですよ。
ああ、ミカエル君の母親、マリアさんか。
普通でしたよ、自分には普通のおかあさんが眩しかったですよ。
相手にさえされませんよ、そりゃあね。
ああ、帰ってきて出迎えてくれたウズラさんか。
おしいね。出産に立ち会ったよね。
確かにおかあさんですよ、彼女も。
あれっ、よく見てくださいよ。
結構な期間ずっと、たまってないですか自分。
結構な女性陣とキャッキャうふふしてきたはずが。
結構なハーレム系主人公の自分が。
いってて空しくなってまいりましたが、どうなんでしょう。
娼館というのは、自分にとっては必須の施設。
そんな気がしてきたのはなぜなんでしょう。
というわけで、元の話し方に戻す。
いえるのは、自分が怒っている場合ではない。
相手の怒りを解くために、自分は早急に料理を納入すべきだ、ということだ。
お客さんも娼館のスタッフさんも、自分の料理がなくて怒っている。
こりゃ料理人冥利に尽きるというものだ。
錬金術師だけどね。
さっき手に入れた卵も含めて、全力で料理に取り組み必死に納入した。
娼館は、自分の料理を受け取った後、お金を払ってくれた。
そのお金をまた、そぉっと渡しなおす自分。あっ、手が触れた。
そんな自分の顔を見て、ボスにいわれた。
何があったか知らないけれど、また変態度が上がってキモチワルイ。
キモイではなくキモチワルイに昇格したようで、ほんと何があったのか。
正確には結構な期間ずっと、何もなかった。
正直この感じは、森の中で人に会わずに何か月も過ごした後のあの感じだ。
今はむしろ毎日のように人に会い、心をエロく振り切りながら何もない。
変態にもなるってもんだ。こじらせるってもんだぞ。
誰とも会わずに孤独な状態には、結構慣れるのだ。
これを俗に、ニートとかヒキコモリという。
大勢の人間の中で自分だけが孤独の状態には、まったく慣れない。
ずっと落ち着かない、ずっと自分の居場所じゃない感じを受け続ける。
これを俗に、こじらせるという。
これを続けると変態になる。
メカニズムがわかったところで、キモチワルイを考察したい。
正しい日本語はキモチワルイであって、キモイではない。
それなのに、なぜキモチワルイのほうが変態度高いのか。
それは、落ち着かない具合のレベルがキモチワルイのほうが高いからだ。
キモイには、まだギリギリそういう落ち着きが感じられるのだ。
実際に口でいってみると、この辺の落ち着き具合はわかるはずである。
キモチワルイは音とイントネーションが乱高下して、そこがすでに落ち着かない。
日本語は変なところがよくできていてキモイ。
まあ、そうしてみると違和感を感じながらギリギリ大丈夫な、キモイという言葉をいい出した人が、一番キモチワルイけどな。
だって変態でキモチワルイ状態なのにそうじゃないって言い張りたいわけだから。
いや、おっさんは変態の女子高生とか大好物なんで勘違いしないでよね。
責めてるわけじゃないんだから。
むしろもっとやれと思ってるんだからね。
今日は久しぶりにカグラちゃんである。
な、普通だろ、おかあさんだろ、癒しだろ。
変態だなんて、キモチワルイだなんて、そんなことはないのだよ。
な、普通のキスだよ、普通のプレイだよ、正常位だよ。
え、動物にとって普通はバックスタイルだって。
うーん、そうか。しょうがないなー。
うーん、最近ご無沙汰だからすぐいっちゃったなあ。
終わった後も収まらない。
ソラスマちゃんの寸止めプレイで収めてもらおうとしたが、ムリだった。
うれしそうに煽ってくるタマモ様。
お願いですから許してください。
結局すごく我慢をしたのに報われなくて、自分の人生だった。
だから、お客さんを嬉しそうにいじめるのやめて。
変態はキモチワルイって、どうしようもないね。
終わった後も収まらない。
ミズキちゃんはあきれていた。
オトコの人は前立腺は嫌がる人が多いのだ。
尻子玉が好きな人はホモなのだ。
そしてホモは変態なのである。
どうもこのお客さんはホモじゃない。
でも明らかに変態でキモチワルイのである。
終わった後も収まらない。
ひょっとしたら、変態でキモチワルイのはサイキョーなんじゃないか。
全能感が半端ないぞ。
全知全能の神様は、ひょっとして変態でキモチワルイのでは。
ただ単にたまっていて、ハイになっているだけのバカなガキです。
相手させられるほうは、しっかりしたオトナでないと務まりません。




