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異世界転移の錬金生活526 ホノオ・ホノヒ登場

 初夜のおっさんは結局、ホノカちゃんとヤリまくった。

処女かどうかよくわからなかったが、例のカギは実によく機能した。

単純にいうと、非常に具合のいいものだった。

一度では満足できないぐらいに、いいものだった。


柔股ヤマタ竜鍵オロチ」。


使った瞬間、例の商人の声色で頭の中に飛び込んできた。


 何度も頭が真っ白になった。

おっさんとしての最低限の配慮なぞというものは、すぐに吹き飛んだ。

最初こそホノカちゃんが痛くないか配慮しながら、ゆっくりやっていたんだが。

気持ちよすぎてすぐにムリになり、激しい感じになってしまった。


 救いはホノカちゃんの反応のよさである。

ちゃんと気持ちよがってくれた。

そのせいで余計、歯止めが利かなくなったわけだが。

済んだ後も、幸せそうだったのでまあ問題なしである。


 問題はこの後である。

多分しっかりおっさんの子を妊娠してしまったはずである。

いっぺんで何人も妊娠したりはしないと思うが、その辺もわからない。

おっぱいの数からいくと、人類と同じ妊娠システムだと思うんだが。


 イヤ、そうか。

アラクネのミユキさんもおっぱいは二つか。

絡新婦ジョロウグモは確か大量に卵を産むんだったよな。

前世の常識なんか、こういう場合は全くあてにはならない。


 だが、心配はいらないぞ。

順調に子供は一人生まれた。

ホノカちゃんに似たかわいい女の子だった。

よかったよかった。


 ちょっと妊娠期間は人より短い感じだったけどね。

ホノカちゃんは子供の身体だったので、ちょっと心配だった。

おっさんはピクシードラゴンの幼生体を抱いていた。

そう、人類要素はみじんもない。


 おっさんの種が全く生かされない結末となった。

むしろほっとしたのはナイショである。

そのあとも、ホノカちゃんとはエッチをしたので男の子も生まれた。

おっさんはピクシードラゴンの幼生体を抱いていた。

しつこいようだが、人類要素はみじんもない。


 ホノカちゃんの子供なので、ホノオ、ホノヒと名づけられた。

なんだか忍者マンガのような名づけになってしまった。

センスの悪さはおっさんのせいなので許してください。

我が子ながら、非常に戦闘能力が高くて苦労する。


 グレゴリーズは相変わらずいっしょにいる。

まあ、大量の農作物の面倒や収穫に関しては、自分たちだけではムリだ。

おっさんの不行状は相変わらず変わらない。

宿六亭主として元気に娼館通いを続けている。


 魔物たちも相変わらずである。

ミユキさんは挑発をやめないし、ミカさんやウズメさん、ウズラさんは元気だ。

ミナさんとサノくんは巣立っていった。

巣立ちのタイミングでは結構大変だった。

クマはおそろしい生き物だということに遅ればせながら気づいた。


 おっさんの恋愛観や結婚観は大幅に変わってしまった。

異世界で異生物との間に子作りしている時点で、幸せの定義はひっくり返る。

そんなもんだよ、みなさん。

今ははっきりと幸せだといえる。


 自分に似た子孫を全然残せていないワケだが、そんなことはどうでもよい。

子供は元気が一番である。

反抗期になりおっさんを殺さないようにお願いする日が、今から楽しみである。

イヤ、今だってちょっとしたことでおっさんは殺されそうだけどな。

ホノカちゃんは今や超然とした女王様然としている。

おっさんは尻に敷かれて幸せである。

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