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異世界転移の錬金生活515 順調に悩む

 おっさん宇宙おんせんへの続きである。

まあそっから先は順調だったけどな。

ガン〇ムでも何でも、宇宙に出るまでが邪魔が入って大変である。

胃の内容物を戻すのは、おっさんにとっては順調であるという範疇に入る。

ちくしょう。


 モ〇ルポッドはそういう意味でも優秀で、戻したモノに対して煩わされるということはない。

ただただ口が酸っぱく臭いだけだ。

ただただ胃のあたりに重く違和感が残るだけだ。

浄化されるので、モ〇ルポッド自体は清潔そのものである。


 ホノカちゃんはやはり火山性気候に似あうキャラなので温泉は大好きみたいだ。

まあ、おっさんと二人で遊べることを喜んでいる感じもあるが。

最近は、ミユキさんの行動でムカムカすることが多いせいかもしれない。

ストレスがあるなら、温泉でリラックスは王道中の王道である。


 温泉の中でいろんな所をナデナデしてあげたのでそういう意味でも悦んでいる。

頭髪もほどいて洗ってあげたから、赤い髪がツヤツヤになって喜んでいる。

いつも思うが、喜んでいるというのと悦んでいるというのと何が違うのだろうな。

エロいよな、日本語には区別がないってことなんだぜ。


 行くというのとイクというのも、同じだぞ。

外国人は来る、カムだよな。

先住民だというエゾのアイヌは、神様をカムイというよね。

何がいいたいかって、考えておくれ。


 日本人はそういう意味では、エロに積極的で主体的だ。

縄文の母系社会では、エロはただただ悦楽だったのではないか。

キモチイんだから、ヨロコンどけ、ワルイ事などあるわけない。

コダネが得られるなら、オトコのお情けはもらっとけ。

家庭では嫁に尻に敷かれるこの感覚は、母系社会の記憶だと思う。

レイプだとか強制わいせつとかSMだとか、この辺は舶来文化だと思う。


いってくださいね、なにかありましたら。

イってくださいね、ナニがハイりましたら。

いたかったら、なんでもいってください。

イキたかったら、ナンドでもイってください。


 日本語は聞き間違うと、エライことになるよね。

ちなみに上記は歯医者さんで歯科助手の方がよくいうことだよ。

歯医者さんものAVが多い理由は、この辺だよね。


 ああ、頭や顔におっぱいが、みたいな話は妄想だろう多分。

もしくはあれワザとやってるだろう、どう見ても。

キモイおっさんみたいな人には絶対やってくれない。


 順調におっさんのキモチワルイ話が終わったところで本題である。

温泉成分は人体に影響がないレベルだ、といわれた。

おっさんが身をもって試したので、わかっていることだけどね。

よってあの場所を、新拠点ヨシオの支部として整備したい。


 端的にいえば、グレゴリーズも宇宙旅行して温泉露天風呂を堪能したい。

お着換え場所やらなにやら、支部の整備はおっさんがやれ。

周辺地勢調査も、ホノカちゃんとおっさんでなんとかできるでしょ。

全然端的にいえてない気もするが、丸投げされた。


 何が問題かって。

おっさんの体調面気持ち面に不安があるからに決まってる。

ホノカちゃんは、まったく課題を抱えていない。

目力が強いし、目がキラキラしている。


 宇宙〇弟的には、ストーリーが劇的に進んだ感じだ。

そりゃそうだよ、Zガン〇ムが変形なしで珠もって大気圏突入するんだから。

そのZガン〇ムは自律式で操縦だっていらない。

操縦されているのは、珠にいるおっさんの方である。


 そうなのだ。

何度思い返してみても、おっさんは役立っていない。

温泉場所の選定やら帰還の手はず等々、全部ホノカちゃん任せだった。

おっさんは大抵の場合、意識不明の状態だった。

機械を操縦しているつもりで、実はその機械に操縦されていた。

近未来SFモノのゾッとする話みたいな感じである。


 ホノカちゃんは機械じゃない。

そういう批判を浴びそうだが、いいたいのはそういうことじゃない。

ホノカちゃんはドラゴン種なので、宇宙だろうが平気なのだ。

平気じゃないのは人類のおっさんである。

そのためのモ〇ルポッドである。

しかしおっさん側はあくまでノーコントロール状態である。

おっさんの人類としての意思は、結局反映されていないのではないか。


 気持ちをうまく表現できないが、こういう違和感がある。

振り回されるのがイヤだ、という話でもない。

そもそも温泉回を作りたいと熱望したのはおっさんの方だ。

着々とそういう方向に進んでいるだけなのだ。

グレゴリーズにしても、そういうつもりしかないと思われる。

だから、役立たずな状態はもうイヤだ、という話なのかもしれない。


 こじらせてんな、病院施設のおっさんにこういわれそうな気がする。

しかし、非力でバカなおっさんだけど、これだけは努力した。

だから報われていい思いができた、という話でないと違和感が残る。

気がついたら宇宙で、気がついたら温泉地で、気がついたら帰ってこれた。

おっさんに残った実感はこれだけなのだ。

楽しい思いはできたし、旅程で思わぬ苦労をしたわけでもない。

それなのに、なんだか釈然としない。


 分不相応、そんな言葉が脳裏にちらつくのだ。

宇宙はやっぱりエリートでもないおっさんには早かったんじゃないの。

どうすりゃいいのかわからんが、何かのレベルが足りていないのでは。

かといって宇宙空間の中をおっさんの意思で操縦したい、なんて思ってもいない。

むしろそういう訓練をしたがっているのは、グレゴリーズの方だ。


 おっさんは何がしたいのだろう。

自分でわからなくなってきている。

モ〇ルポッドの開発に何らか関与しておくべきだったか。

それともホノカちゃんの専門訓練におっさんも付き合っておくべきだったか。

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