異世界転移の錬金生活507 あれこれあったね
本日はワカ町に来ている。
何回か料理を納入して結構娼館のスタッフともなじみになった。
店構えはパリのカフェのようだ。
しかし希望の館というだけあって、前世の店にシステムは似ている。
まあ風呂に入れてもらって身体を洗う湯女がいるシステムだ。
あくまで身体を洗う過程で、イヤらしい展開になるだけだ。
江戸時代からあるシステムであり、深く考えてはいけない。
まあダンザおやじの趣味らしいので、おやじに詳しくは聞いてほしい。
千と〇尋の神〇しという有名アニメがまさにこれを舞台にしていた。
湯〇々とかいう女将がいて、神様たちを接待していただろ。
そこで働かされる展開だったよね。
いかがわしい展開にならなくて、本当によかったよかった。
正直ハヤオは時々ヤバイと思う。
ちなみに、床屋がなんで毛髪を切って整える店なのか知っているかい。
昔の床屋は、文字通り町の娼館だったからだ。
床でイタシタ後、毛髪が乱れるから最後に切って整えるサービスをし送り出した。
そこの女将さんは当然一線級の風俗嬢である。
髪結いの亭主が蔑まれたのは、他の男に女房を抱かせて金銭を稼いでいたからだ。
今はこの風俗部分は切り離されて、毛髪を切って整える部分だけが残った。
正直、若い感じなので舐めていたのだが、本職のプロぞろいだ。
特に、澪さんは、いわゆる全身ローションプレイだった。
問題はどこからそのローションを持ってきたのかという話だけだ。
そのまま彼女の身体から噴き出ているような感じなのだ。
実はオンディーヌの濡女という妖怪だといっていた。
そういう意味では朱奈さんも同様である。
全身舐めプレイが得意技の彼女は、こっそり本名は垢奈だといった。
実はグノーメの垢嘗めという妖怪なんだそうだ。
確かに普通より舌が長いような気はするし、舌っ足らずなしゃべり方だ。
おっさんは現地語はただでさえ聞き取りにくいので難儀だ。
オンディーヌやらグノーメというのは、ワカ町の方言である。
ロートル町ではウンディーネ、ノームといっていた。
サラマンダー、シルフについては、ここではイフリートやらエリアルといって微妙に信じる宗教が違うみたいだ。
サラマンダーはトカゲなんだが、イフリートは火の玉らしい。
ちなみに、イフリートの鬼というのが紅葉さんだってさ。
この子はぱっと見ククリさんっぽいキャラで、非常に姉御っぽい。
しかし献身的な全身ツボ押しプレイを丁寧にやってくれて、実は一番癒される。
やってる間は身体中がゴキボキとすごい音がするんだが、スッキリ爽やかである。
風呂のサービスとしては、これが実は定番であろう。
最後にリーダーの花瑠璃さんだ。
ここはほとんどひねりはない。
エリアルの迦楼羅天だって。
もちろん本名はいうまでもない。
所謂インドの神様で、ガルーダという神鳥が前世の姿だね。
神様だけに連続で昇天させてくれるよ、文字通りにね。
おっさんはここでハタと気づいた。
そういえば、精霊の館でも、何かいわれていたな。
今からでは聞き直せず、当時何をいわれたのか思い出すこともできない。
同じようなことを教えてくれていたのだろう。
源氏名をすぐ否定して、結局本名や素性を教えちゃダメじゃないの。
個人情報がコンプライアンスがどうのという縛りが、ここにはないんだろう。
そもそも料理の納入業者であるおっさんは、身内なんだろうしね。
まあ、ダンザおやじとの付き合いも相当長くなっているし。
これでますます、タマモさんとダンザおやじは張り合ってしまうだろう。
店の外でマリアさんがミカエル君と食事しているのを何度か見た。
相変わらずおキレイで、おっさんは不躾な目線をまた向けてしまった。
意外と気づかれていないようで、ほっとした。
おっさんは別に神様間のいざこざに興味ないんだ。
いいものはいいと思うだけだ。
病院施設のおっさんは、そんなおっさんを見てちょっと心配そうだ。
もってきた各種ポーションを雪ウサギ袋に入れながら、大丈夫かといわれた。
顔色が悪いらしい。
まあピクシーちゃん輸送で身体がしんどいのは確かだ。
酔い止めの薬を所望したら、それ以外に体調を整える薬もくれた。
ほんとに顔色が悪いらしい。
忙しすぎる自覚はある。
帰ったら農作業も待っている。
よく考えれば、今自分が渡した回復ポーションを使えば回復するだろう。
でも、人に渡す商品だと自分の中で決めると、そういう判断ができなくなる。
不思議だが、自分にはなんだかそういう妙なこだわりがある。
いつものような展開を経て、おっさんは娼館にしけ込んだ。
ピクシーちゃんは外のイスに座って待っている。
しかしどうせ新拠点ヨシオは近い。
面倒なら、帰ってみんなと遊んでいればいいと思っている。
しかしどうもおっさんを見張っているみたいだ。
おっさんは悪いことをしているような心境になった。
結局、できるだけ待たせないように気を遣ってしまった。
ニコニコして嬉しそうなので悪い気はしない。
結局せかされるままに簡易版拘束具を出して飛んだ。
酔い止めを飲むのを忘れた。
まあ飲んでいても、気休め程度にしか効かないけどね。
三半規管がえらいことになるのを止められないから当然である。
帰ってからすぐに体調を整える薬を飲んで、寝込んだ。
ワカ町の娼館に関しては、こんな感じである。
近いからこそ、足しげく通うわけにはいかない。
またぁ、という感じにグレゴリーズににらまれてしまう。
バカらしい気遣いだが、金を使う筆頭のおっさんが悪い。
いろいろ体液を垂れ流す穢れの本体という扱いを変えさせたい。
汚い、臭い、汚れ。
一面の真実をついているとは思うが、何とかしたい。




