なあ、地球の人類滅亡したってよ007 ドラゴン
あの、さっそくなんだけど、ピクシーだよ。
ここからは、おっさんじゃない、私になるよ。
なんでかとゆうと、魔物は結局、説明たいへん。
ふつうナニしているか、みたいなこと。
おっさんにはヒミツにしてること、あるんだ。
空が飛べるので、見せてないことも。
でも、そうすると説明たいへん。
だから、コッソリ話すからナイショだよ。
隠してたクマのこと、結局バレちゃった。
おっさんオンナ好きだから、気をつけないと。
クマにもヤラしい目を向けている。
まあ、ヤラしい目を向けない人いないけどね。
おっさんのことは、まあいいの。
あの人ヤラしいことが得意だから、大丈夫なの。
きっと、子供を作るのも得意だよね。
ドラゴン族は、子作りが大変だから。
あれぐらいじゃないと、ムリなの。
実は、怪奇クモオンナがいたの。
アラクネという種類だよ。
知ってるよね。
大きさは、今の私ぐらいだから結構おっきい。
問題は、この子も結構おっさんを気にしてる。
わけは、多分おんなじ。
おっさんはオンナ好きだから、きっと大丈夫。
ヤラしいことや子作りも得意だから大丈夫。
あの種類も、子作りが大変そうだよね。
ただね、あの種類、子作りしたあとは、オスはそのままゴハンになる。
知ってるよね。
ダメ、そんなことは許せない。
立ち去るように、相当けん制した。
追い出すように、相当ケンカした。
強い。
相手もそう思っているみたい。
お互いに、譲れないものがあるから。
だから、負けない。
結局ダメで、追い出せなかった。
あの子なんとなく、私の巣箱に居ついてしまった。
私の巣箱やクマのオウチを中心にウロウロして、用心棒みたい。
自分のベタベタの糸を、シルシで私の巣箱につけている。
いずれここに、大きな巣を作ると思う。
トモダチになったから、まあいいか。
危なかったら、おっさんを守れば大丈夫。
子作りしたあと食べないで、とお願いする。
多分大丈夫だと思うよ。
ああ、それからね、トンボさんと仲良くなった。
メスだけどね。
メスは、オスと違ってドクがない。
色もおとなしいクロ色だ。
あるとき、泣きついてきた。
オスを殺さないでって。
おっさんを守りたくて、見つけたら殺してた。
そうしたら、数が少なくなっちゃった。
子作りできなくて困るんだって。
反省して、殺すのはやめたんだ。
オンナは結局、子作りが大事だからね。
バカなオスでも、いないと困るから。
そうそう、ドラゴン族の子作りはね。
オトコを取り込んで、いっしょに変態し繭を作る。
オスメス合体した私から、もう一つの個体を産むの。
そのあと、また変態してオスとメスに別れるんだ。
大変でしょ。
失敗すると、元へ戻れなくなる。
だから、子作りしたい気持ちがとても大事。
だから私、おっさんはいいと思うんだあ。
そうそう、トカゲやカエルは好きなの。
おいしいからね。
あと、ヘビは、大きいのは食べるのも大変だけど好き。
色はちょっと派手だよね。
おいしい色に見えるから、私は大好きだけど。
ああ、でもドクあるから、おっさんは食べちゃダメ。
食べてるとこを見られるのも、私はイヤ。
ウンチするとこ、好きな子に見られたくないじゃない。
それとおんなじよ。
うん、本ワサビのこと、知りたいの。
あれはね、おっさんが喜ぶと思って。
私はその場所をキレイにする力があるみたい。
今の形になるためにしばらくいたら、ああなってた。
変な匂いの野草が生えてきたから、よかったね。
私はいらないけど、おっさんたちは嬉しそうに食べてる。
嬉しそうだから、よかったね。
ここからはおっさん談である。
取扱いに困り、ここに持ってきた。
結構ピクシーちゃんはおっさんラブである。
まあ抱かれて寝ているんだから、ムリもない。
親としてなのか何なのか、自分でもよくわからないのだろう。
おっさんは、上記のことは全く知らない。
こわい、こわすぎる。




