連 忠正 むらじ ただまさ
男性
56歳
セールスエンジニア
担当女神:エウリュビア
攻撃:4
防御:10
速度:2
知能:2
幸運:7
「ちょっとくらい硬くてもスライムじゃあねえ……」
■■■テンセイ■GO■!■■■■■
(なんだここは? 病院の地下か何かだろうか)
忠正は死んだという自覚がなかった。
体調を崩して入院していたが、軽い胃潰瘍だと聞かされていた。
(ボイラーの音も聞こえない。まさか霊安室みたいなところに間違って連れてこられたわけじゃないだろうな……)
がちゃっ。
「はいここ、オレの自慢のスライム道場!」
「えー? こんな暗いところに連れ込んで何するつもり~?」
若い男女が部屋に入ってきた。
(ここだ、ここだ。早く病室に戻してくれ)
「え、何って、レベル上げだけど」
「……あ、うん、そうね」
(よくわからんが、少年、今の受け答えは大人になってから悔やむかもしれんぞ)
「? なんで怒ってんの?」
「は? 怒ってませんけど」
ぼっこんっ。
クリティカルヒット!
(ああ、意識が薄れる。これで夢から覚めて病室に戻れるといいが――)
「すっげ、クリティカル出てんじゃん。どうやんの? どうやんの?」
「知らないわよ、勝手に出た。早く帰ろ」
「なんで怒ってんだよ~……」
■■■ザンネン■マタ■ライセ■■■