岩立 カオリ いわたて かおり
女性
33歳
映像ディレクター
担当女神:パンディア
攻撃:5
防御:4
速度:5
知能:6
幸運:5
「なんか女神どうしで揉めてるわ……。あたしこの稼ぎ転生それなりに楽しいから、もっとぺちゃくちゃおしゃべりしながらやりたいんだけどな」
■■■テンセイ■GO■!■■■■■
カオリは唖然とした。
転生してすぐに目に入ったのが、いちゃつく若いカップルだったからだ。
「うん……わかった。あたしだってガズのこと好きだから」
「へへ、それならよかった」
(何よ、これ)
不倫の末に刺されて死んだ、カオリに対する当てつけのように見えた。
自業自得と納得しかけていたのに、さすがにこの仕打ちは……とカオリは思う。
「ありがとう、これ。一生大事にするわ」
エーミィの胸には、シルバーペンダントが輝いていた。
ガズは、それを見てにっこりと笑う。
「口でちゃんと言えなくてごめんな。……なんか恥ずくって」
「ふふ、大丈夫。これはこれでロマンチックだもの。上書きしないかぎり残るから、たまにここ来て、思い出し幸せしちゃうかも」
(な、何その言葉。思い出し幸せ……絶句)
「これ、最初に『女』って書いたの誰だったんだろう」
「わかんない。いつの間にかあったわよね。ま、もういいじゃん。今はもう、ガズが書いてくれたあたしへの気持ちだから」
(何? 何があるの?)
「ぴょい?」
すぱっ。
(あ……身体の上半分がスパって飛んだから見えた……。え、それ殺したスライムの体液で書いたの? こ、こわ……)
「ぴゅこお……」
その床には、『好きだ』と書かれていた。
■■■ザンネン■マタ■ライセ■■■




