田川 英俊 たがわ ひでとし
男性
61歳
アクチュアリー
担当女神:エルピス
攻撃:5
防御:3
速度:3
知能:9
幸運:5
「生命保険の何かをやってた人みたいだけど、女神にそういうのほんっと関係ないから、全然知らないし興味ないわ」
■■■テンセイ■GO■!■■■■■
英俊は、61年の生涯を振り返り、すこし悔やんでいた。
(若い人には「人生いつ何が起こるかわからない」と言っておきながら、60歳過ぎた人には「まだまだこれから」と僕は語ってきた。統計学上は全然問題ないことだけど、だが……)
(統計と、人に寄り添うってことには、大きな隔たりがあるように思えてきた)
(バーで「何歳に見える?」と訊かれて「日本の人口の60%は15~64歳です」と答えるようなもので、その人を見て話をしていない。現に僕は、まだまだこれからの人なのに死んでしまった)
ばんっ。
「スライム道場こんにちは!」
少年が現れた。
いくつくらいだろう?と英俊は思った。
(若いのに戦うことに積極的に見える。そういう地域は平均寿命が短く、代わりに子どもは大人びて見えるものだ。つまり……)
ばごんっ。
「よし、一撃でやれた。当たりどころかな?」
(直接聞けば、よかった……)
「ぐぅぅむ」
「スライムも個体差があるように見えるなあ。レベル上げしてると詳しくなりそう」
■■■ザンネン■マタ■ライセ■■■