菊永 利夫 きくなが としお
男性
62歳
食品技術者
担当女神:カリュプソ
攻撃:7
防御:7
速度:4
知能:5
幸運:2
「なんかいける気がする! ……って嘘よ、ごめん。全然そんな気しないけど、もし秘めた力とかあったら惜しみなく出しといて」
■■■テンセイ■GO■!■■■■■
(秘めた力……)
たぶんない、と利夫は思った。
(そんなものがもし備わっているなら、あんな少年にここまでの恐怖感は覚えないだろう)
(あの少年は、私のことを何とも思っていない。……「殺さない」じゃなく、「いつでも殺せる」という余裕がある)
実際、ガズはスライムのことは眼中になかった。
エーミィがあまりに姿を現さないので、さすがに不安を感じ始めていた。
「母ちゃんからオレのことを聞いて、それからまっすぐ来たとする。そしてすこし待って、あきらめて他を回って――エーミィなら外に出るまえにもう一度ここを覗くはずだ」
何かあったんだ、と直感した。
「でも、じゃあどこだ? ここより下層に行くとは思えない。このフロアの他の部屋をちょっと見回ってくるか」
(お、出て行くのか?)
ガズは立ち上がり……座り直した。
「もうちょっとだけ、マイラを待とう。もし他の部屋に何かあるなら、オレだけで行くのは危険だ。マイラに同行してもらえば安心できるから」
(……行かないのか)
「ぷきゅぅ」
「お、こいつ、今がっかりしたな? もう殺され飽きたって顔してんな。でも経験値もったいないし、一応――」
ザシュッ。
(秘めた力があるなら、今こそ発動してくれ……)
■■■ザンネン■マタ■ライセ■■■




