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倭 太樹 やまと だいき

男性

15歳

高校生


担当女神:ピロテース


攻撃:6

防御:3

速度:7

知能:6

幸運:3


「何の特技もない平凡な高校生が!? って感じの活躍よろしく~。スライムだけど」


■■■テンセイ■GO■!■■■■■


「マイラ、ゆうべはここで寝てたのかなあ。朝あんな早くにいたってことは、そうなんだろうな。忍者って町とか隠れ家とかじゃなくて、そのとき見つけた場所で休んでる感じするし」


 ガズは、マイラのことをずっと考えていた。

 朝の別れ際に「これ使うか?」と渡してきた、切れ味のいいナイフを手の中で弄びながら。


(あんな武器使われたらスライムじゃ絶対勝てない!)


 太樹は、ガズが放っておいているのをいいことに、部屋をぐるりと探索していた。 


(床に落ちてるクナイは、なんか危ない。あれは毒クナイだと見た目でわかる。この身体で、毒の部分を触らずに拾えるかな?)


(――いや、たぶん無理。あからさますぎるし、あれはフェイクだと思う。きっと他の攻略ルートがあるはずだ)


 太樹は、この状況を〝攻略できる場面〟だと捉えていた。

 何かしら解法があって、その手順さえミスらなければ脱出できる場面だと。


(一番怪しいのは、罠のスイッチだ。あれが見えてるのは、きっと誰かがすでに引っかかったことがあるんじゃないかな。そのときどっちから罠が飛んできたか、それさえわかれば……)


 推理できる材料を探す。

 床の『女』の文字は意味不明なので今は心にとどめておく。

 忘れたころに、他の場所で使うものだと考えた。


(あとは、何か植物の根のようなものがあった。あれは時間経過で生えてくるに違いない)


 攻略だ、と太樹は自分に言い聞かせる。

 実体のある生々しい世界なので頭が日常に引き戻されそうになるが、ここが異世界だとしたら、むしろゲームとして捉えたほうが強い。そう考えた。


(あの子どもは武器がナイフだから、距離を必ずとるように動けば問題ない。その距離感を維持しつつ、扉の近くで誰かが開けるのを待つのが攻略法だ!)


「そっち行くなよ」


 ズビュっ。


(え……ナイフ投げ……。あるのか……くっそ……)


■■■ザンネン■マタ■ライセ■■■

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