三野 賢 みの けん
男性
30歳
貴金属宝石細工工
担当女神:エリス
攻撃:14
防御:8
速度:4
知能:3
幸運:3
「エエ……いや、細工・工か。異世界でも活かせそうな職だが、あの部屋とあの身体では難しかろう」
■■■テンセイ■GO■!■■■■■
(人が大勢いる……何か騒ぎか?)
賢が転生すると、そこには人間がたくさんいた。
6人もいる。
「うう……怖かった……」
その中で最年少と思われる少女が、へたり込み、しゃくり上げている。
赤い光は、いったい何だろう。
「姉さん、信じてください。俺は何もやってねえんで。ほら、そっちの嬢ちゃんのほうがPK判定されてますでしょう?」
「どうせ、襲おうとしたところをちょっと抵抗したくらいだろう。正当防衛ってやつさ」
そのやり取りを聞いた少女は、涙をぬぐって立ち上がった。
「ううん、そのかたが言っているのが合ってます。あたしがちょっと……素振りしてたら、杖が当たっちゃって。だから悪いのはあたしのほうです。ごめんなさい」
深々とおじぎをする。
「ほら~。姉さん、俺が合ってたでしょう?」
「うるさいよ! あんたがテントおっ立てて壁んとこで女の子を泣かせてたんだから、順序がどうってのは関係ない。何しようとしてた? 言ってみろ」
男が黙る。
姉さんと呼ばれた女は、ふん、と鼻で笑い、
「お嬢ちゃんごめんね。なんでPKが禁止されてるかって、冒険者は助け合わないといけないからだってのにさ。その判定は24時間で消えるけど、それまで、憲兵に見つからずに隠れられるところはあるかい?」
少女が首を振ると、
「じゃあ、ちょっと汚いけど、あたいたちの隠れ家に来な。匿ってやるよ」
「ほんとに……ほんとにありがとう!」
ほっとしたのか、少女がまた大粒の涙を流す。
「お、スラちゃん出てんじゃん。スラスラ~♪」
「盗み聞きはいかんね、スラスラ~♪」
ザシュッ。
(見つかったか。……まあ、丸く収まった感じだから、いいけどね)
「ぷんむ」
「お、なんか満足げ」
「出た~、スライムの断末魔にコメントする男!」
■■■ザンネン■マタ■ライセ■■■




