表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/84

大藤 主税 だいとう ちから

男性

60歳

入国審査官


担当女神:ムネモシュネ


攻撃:4

防御:8

速度:3

知能:16

幸運:10


「ナイスミドル~。でも、スライムになるから全然どうでもいいわよね」


■■■テンセイ■GO■!■■■■■


 主税は気づいてすぐ、寝ている女から距離をとった。

 危険を察知したのだ。


(このダイイングメッセージ、間違いなく、あの女のことを差している)


 床の、『女』の文字を見る。

 この文字は体液で書かれたのだろう。

 スライムにとって体液とはすなわち血のようなもの。

 つまりこれは、命をかけてあとに続く者へと書き残した、必死のメッセージなのである。


(わたしの前にこのような尊敬すべき人物がいたこと、無駄にしてはならない)


「あ? まだ1時間経たないのか。体内時計がおかしくなっちまった……」


 女がぶつぶつ言いながら、まどろんでいる。

 どうすべきか……。


(攻撃を加えても敵わないことは、間違いないだろう。わたしまでダイイングメッセージを残すことになったら申し訳ないし、斬られたときにそこまでの気力が続くかも自信がない)


「っ! いや、いるな!? そこだっ」


 カンッ。


 何かを投げたが、当たらなかった。


(わたしの攻撃する番か。いや、この距離では何もできない)


「移動しただけとはな。何か策があって距離をとっているわけではないのか……つまらん」


 ざくっ。


(うぐ……すまぬ、『女』のかた。わたしには何も未来へと繋ぐことができなかった……)


■■■ザンネン■マタ■ライセ■■■

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ