十倉 玲 とくら れい
女性
36歳
ルポライター
担当女神:テイア
攻撃:12
防御:12
速度:5
知能:1
幸運:7
「へ? すんごい馬鹿できた。わたしのせいではないぞ。さっさと行ってこい」
■■■テンセイ■GO■!■■■■■
ここは戦場の臭いがする――と玲は思った。
(人間の血の臭いは薄いが、何か、大量の生命が失われてきたような、そんな空気感がある)
(かつて虐殺が行われた場所を取材したことがあるが、そこの空気に似ている)
命に形はないはずだが、命が消えたとき、そこには何かが残るのかもしれない。
(まあ、ただここが薄暗くて気味が悪いと思う、私の怖がりかもしれないが)
ガチャ。
おずおずと少年――ガズが顔を覗かせた。
「これで今日は最後にするよ。ごめんな、毎回殺しちゃって。同じスライムなのかどうかオレにはわからないけど、強さがちょっと違ったりして、なんか不思議だな、お前ら」
……?
何か喋っているようだが、いまいち理解できない。
言葉は日本語と同じだと思うのだが、どうにも、頭がついていかないというか。
思考はできているはずなのに、なんだろうこれは。
「おやすみの一撃だ」
ぼこん。
「あ、結構強そうな気がしたけど一撃だった。今日だけでオレも結構強くなったみたいだ」
(私の命が消えたとき、何か残るものはあるのかな……)
■■■ザンネン■マタ■ライセ■■■




