浅居 天音 あさい あまね
女性
25歳
司法書士
担当女神:ケト
攻撃:10
防御:2
速度:4
知能:5
幸運:4
「攻撃型書士。本で殴るのかしら?」
■■■テンセイ■GO■!■■■■■
(司法書士を司書と混同するなんてある!? 普通は行政書士のほうでしょう?)
天音は転生してすぐにキレた。
が、当然のように声は出せず、
「ぷぎーぎゃ」
のような音が出るだけだった。
悲しい。
(思考能力は落ちてないと思うんだけど、女神のところで一瞬だけ見えた「知能:5」っていうのは、何を示してる数値なんだろう)
(前世の知能からの伸びしろってことかしら? よくわからないなあ)
がちゃっ。
「おや……何もない。行き止まりには宝箱なり何なりを用意しておかないと、寄り道が本当に無駄な行動になってしまうじゃないか。設計者に文句を言ってやりたいよ」
入ってきたのは、40代くらいの男だった。
天音が生前勤めていた事務所の、所長にすこしだけ似ている。
(しょーちょ、なんつって)
「ぷみーぐ」
「おや、スライムくん。ごめんごめん、何もないなんて言って悪かったね。怒らないでおくれ。それっ」
シャファンっ。
「僕が得意な氷魔法を使ってあげたよ。とっておきだからね」
(え、寒っ。ああこれ……駄目なやつ……だ……)
「家でペットを飼っていると、こういうモンスターにまで会話をしてしまうなあ。他のメンバーがいるときに出てしまわないように気をつけないと」
■■■ザンネン■マタ■ライセ■■■




