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あんまりなプロローグ
異世界転生が開始されてから幾星霜――
それは、女神たちにとっても長い長い日々だった。
ステ振りを工夫して見守る女神、
前世に合った職業を見つけてくる女神、
サポートとして同行して頑張る女神、
多種多様な転生がこれまで行われてきた。
行われ……過ぎてきた！
結果、ちょっと飽きてきた女神たちのあいだで、
「転生のタマなんていっぱいあるんだから、数打てばよくない？」
「むしろ点数稼ぎには、転生させる回転率優先じゃね？」
「あ、転生後に即死しても１Ｐは入るもんね」
「１時間１Ｐなら２４時間で２４Ｐ!? クリアするよりお得感ある！」
「マジでうちら天才じゃない？」
なんて軽～い感じで、稼ぎ転生が考案されてしまった。
この物語は、こんな駄女神たちに弄ばれ、
『経験値稼ぎ用の無限湧きザコモンスター』
に転生させられてしまった、可哀想な元・人間たちの冒険（できなかった）譚である。
とてもとても可哀想なので、
【閲覧注意！】とだけは言っておきたい……。
