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青いまま

作者: 佐伯黒百合

泥沼に引きずり込まれるみたく

毎度の様に床に倒れこむ

もう達観視出来るほどに

見慣れてた 慣れてしまっていた

苦しむ事も

息が浅くなる事も

もう全部過ぎたこと

頭がくらくらするのも

もう前を見れないね

自嘲に耽る夜明け前 朝 日没


少しずつ少しずつ

生きる方へ走っていく僕がいた

それは間違いか

少しずつ、死が恋しい僕がいた

それもまた間違いか


悩んだって苦しんだって大人になれば忘れてしまうんだろうな

あの頃はって、酒屋のつまみみたいに話せるに違いない

忘れられたくない

あの頃は青かったから

自分のことで精一杯だった

あの頃は青かったから

自分が世界で一番苦しかった


青いままで生きる方法を探している

あの時12歳だったひ弱な「私」を守るために

青いまま

彼女を守る方法を探している


草原に寝転がって

若葉の匂いしか知らなくて

雲の形を何かに例える

そんな毎日でいいだろ

映画みたいに壮大な日々はいらない

ただそのワンカットになりたい


僕は僕の青に、なんて名付けよう


生きる方へ走る

痛い 息が壊れる 脚痛い

苦しい 寂しい 切ない 虚しい

あぁもう知らん

いや知りたい

ぐにゃぐにゃだけどなにを言いたいか最早自分でも分からなくなってきたけど


僕の、青の、青春の

名前を一体何としよう

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