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ZONE  作者: 北斗 白
海聖高校編
3/46

episode3

「ZONE」の家族編3話です




「おはよう蹴也しゅうや。早く食べないと学校遅れるわよ」

「うん、おはよう。」


僕に挨拶あいさつしてきた母の香織かおりは、台所で食器を洗っていた。

他人事だが、毎日僕と鈴香よりも早起きして家事をするのは、とても大変だと思う。

僕が母の立場なら、おおめに見て一週間くらいでダウンするだろう。

そんなことを考えながら、鈴香が座っている向かいの席に腰を掛けた。

自分より先にリビングに行った鈴香は、朝食を半分くらい食べ終わっていた。


「あ、そういえば部活動とか、もう決めてるの?」


はしをおいた鈴香が、少し気まずそうに聞いてきた。


「入るとしたら、静かに過ごせる部活が良いな」

「えー、兄さん運動神経良いからスポーツとかやれば良いのに」


スポーツという言葉に嫌な空気を感じ、「やらない」と言いかけたが、時をうように鈴香は続けた。


「サッカー、とか。」


台所にいる母が食器を洗っている手を止め、カチャ、カチャという食器同士があたる音が止んだ。

一時ひとときの無音状態に、一瞬いっしゅんだが、時間が止まったような気がした。


「もう、やめたから」

「そっか。」


パンを手に取り、口に運ぶ。

視界の片隅に映る鈴香は、しおれて元気がなくなった花のようにうつむいていた。

結局、朝食の間、鈴香とはそれっきり話すことはなかった。



最後までお読みいただきありがとうございます。

今回で最初の家族編がおわりました!

次の話からは、いよいよ海聖高校編にはいります。

内容もだんだん濃くなっていく予定なので、楽しみにしておいてください!

コメントや意見は、なるべく返すようにしています!


ZONEのイラストや近況報告は、北斗白のTwitterでつぶやいているので、フォロー、話投稿のリツイートお願いします。

@hokutoshiro1010


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