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時巡りて果たされる約束と願い〜勇者大戦に紛れる異分子〜  作者: 浪漫病
第一章 新たな自分の始まり
6/7

第六話 孤独の魔女

処女作の方今一から書き直しているんですがそっちやってたらこっちあんま書けなかった……先々週二話書き上げていれば二週間も空くことなかったのに。寝落ちしなければこんなことにはっ!

来週今話のボリューム増やす予定なので次話見る前にこちらを覗いていただけると幸いです……すみません

 *クレア視点*


 私の屋敷から人がいなくなって30年ぐらい経った。巨大な力を持つ私のことが気に入らない国の上層部は様々な手段を使って私の使用人達を連れて行った。時には脅しで、時には暴力で……誰もいなくなってからは久々に(・・・)魔法を使用して簡単に掃除するだけにした。一人で魔術(・・)の研究を行い紙に纏める日々を過ごした。


 そんなある日のこと、外で何かが発動したのかかなりの量の魔力の流れを感じた。魔法が発動した時に感じる魔力の波動を久々に察知したので散歩がてらに見に行った。すると草原で誰かが仰向けに倒れていた。近づいてみると、サラサラな白髪の髪にクリッとした黒い目をした少女(・・)だったのがわかった。


 その子に話しかけていたら、最近全くできなくなった会話が嬉しくてつい屋敷に来いと誘ってしまった。あまりどんな子か掴めなかったが次にあいつが訪れるまでの間だけでも楽しませてもらうとしよう。



――――――――――――――――――――――



 雨宮と名乗った娘は――女の子にしては変な名前だなと思ったが気にしないことにした――記憶喪失なのかはたまた隠しているのかどこから来たかわからないと言っていた。なのでもしあいつが来た後徒労に迷うことがないように生きる術を教えることにした。といっても私は料理などの家事はそこまで得意じゃないので教えれることは魔法だけなのだが……


 魔法は一応誰でも扱うことができる技だ。才能によって上手い下手いの差は大きいが使うこと自体は可能なのだ、誰もそのことを知らないだけで。なので才能がなくても最低限護身用レベルにまで到達させようと思ったが意外にもいい才能を持っていた。


 防御魔法については第一発見者で名付け親でもあるステネとかいう男しか見たことがないので詳細は知らないが二、三代目の勇者が持っていたと言われる結界魔法とは違って自分を中心とした壁を作れるとからしいがこれは自分で練習してもらうしかない。魔法に関する研究は辞めたから追求する気もないしな。


 それにしても魔力を扱えるようになった次の日にはとても驚いた。魔力がそこらの魔術師とは桁違いに蓄えることができるらしく、朝魔力量を計った時に普通と言っておいたがあの量は尋常じゃないな。勇者クラスの魔力量があるとは……いったい彼女は何者なのだろうか? 最初その結果を見た時あの500年前に私と共に旅をした(・・・・・・・・)寂しがりの勇者と全く一緒だったので少々焦った。魔力の操作を覚えさせてみるとさらにあの勇者と似たようなステータスがあったため動揺を隠すのが大変だった。あそこまで一緒とはとてつもない偶然もあったものだ。


 そんなこんなで二週間ほど経ったが雨宮の成長スピードがとてつもなく早い。魔法は使い方が荒いが十分戦闘での使用可能レベルにまで到達している。繊細な使用はまだまだ練習あるのみだな。所々に無駄な魔力が見受けられるがこの魔力量の前には些細なことだった。努力次第で後々魔術(・・)を扱えるようになるかもしれない。


 そして最近暇ができると鍛錬をしている所をよく見かける。庭で基礎体力をつけていたりモップで素振りしたりと己の肉体を鍛え始めたのだ。私は近接武器を扱えないので指導はできないが、槍が欲しいと言われたので丈夫なのを錬成してあげたら無表情のまま感謝された。前から思ってたんだがもう少し表情を和らげられないのだろうか?


 街で買ってきたフード付きの上着や長ズボンに幾つか魔術を縫い付けた服――お洒落に興味ないのかシンプルな黒と肌色の組み合わせを三枚買ってきただけだった――はボーイズファッションなものだけだったのだが動きやすさを重視しているようにしか思えない。その服の袖などに隠し武器を用意しようと最近裁縫している姿を見かける。


 そういった平和な日々が続いていたが遂に終わりが来たらしい。屋敷に来訪を知らせるチャイムが鳴った。魔術で誰か確認したら門の外にあの男が立っていた。タイムリミットか……ああ、短かったが久々に人と話せて楽しかった。またあの日々に戻るのかとうんざりするが雨宮はちゃんと成長し、一人で生きていけるぐらいにはなった。特に思い残しはない。さっさと終わらせるとするか。


訪問してくる話を来週追加します、元々その予定で書いてたので……寝落ちさえなければ仕上が(ry

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